■■呪い1 ページ12
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相澤said
こいつ...Aはすぐ無茶をする奴だ。その事は15年前から知っていること。
自分より他人優先。自分のことなど一切頭にいれていない。
俺が何度自分のことも大切にしろと言ったことか。
────...
こいつの首に包帯を巻き終える。
『ありがと』
「はいよ」
包帯を巻きながらAは先程まであったことを話してくれた。
ヒーロー殺し対緑谷と轟と飯田がやり合っていたこと。
そこにAが参戦したこと。
結果的にあいつらが止めをさしたこと。
ヒーロー殺しがAに話しかけた内容も。
『なんで知っているのかな』
「...さぁな」
涙目だった目はもう涙は溜まっていなかった。
収まったか。
『確かに図書館とかお偉いさんとこ行けば多少の情報は分かると思うけど、なんで俺のことだって分かったんだろ』
「お前のことを知っている奴が話した？わざわざヒーロー殺しに？」
『恨んでたのか？うーん...それかもう緩くなってきているか』
潮時かなぁ、なんて項垂れるA。髪の隙間から包帯で巻かれていたが項が見えた。
暫く沈黙が流れる。
「...そういや腕脱臼してんだったな。固定するから...おい、聞いてんのか」
沈黙を断ち切り、腕を固定させようと動く前にAが寄り掛かってきた。
グリグリと腹に頭を擦り付ける。
「おい」
『ちょっとこのまま...』
擦り付けることを止めないA。そんなAをじっと見れば腕を痛めないように優しく抱きつく。
驚いたのか、抱きついた時に体が少し跳ねていた。
こいつの過去は知っている。甘えることを知らない。
だからどうしても不器用になる。
甘えちゃいけない。厳しく行かなくては──
そう教えられ今まで生きてきたらしい。
「..お前やっぱ細いな。ちゃんと食え」
『ゼリーばっかり口にしてる消太に言われたくない』
声もか細いがしっかり返事をした。
『だけど、やっぱり安心するな』
「そうかよ」
『ずっとずっとこうしていたい』
「......」
よくも恥ずかしいことを...。俺の気持ちも知らずに...。こういう時だけ鈍感力働かせるな。
そう言いたかったがぐっと堪えた。
『だけど甘えすぎると癖になって後から辛くなるんだよね...』
「だからなんだ」
『もう大丈夫だから離してくれていいよ』
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夕霧 - とても面白かったです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年7月2日 21時) (
レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
露下 - 何も言わずに途中で完結させてしまったのですね。非常に残念です。 (2018年6月9日 2時) (レス) id: c9fcaf73a2 (このIDを非表示/違反報告)
お花娘。 - お話し、とても面白いです。更新待ってます。 (2018年3月14日 6時) (レス) id: 069fe02916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるたん。 | 作成日時：2018年3月4日 0時
