天然くん。 ページ18
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「はいはーい、おかえりー！」
玄関の鍵をあけると
イーシンがびっくりした顔をして
両手で顔をがっちりホールドされた。
『え…！なんで泣いてるの？！』
「へ……？」
イーシンにいわれ自分の目を触ってみると
たしかに濡れていた。
彼は親指でやさしく拭ってくれる。
『ご、ごめんね…？
帰るの遅かったよね、
連絡できれば良かったんだけど…』
「っ……そうだよっ…
せめて連絡して欲しかったな…」
ずっと…待ってたんだから。
すると彼は手をとめ
『え…だって連絡手段なにもないんだもん…
これ仕事場で気付いたんだけどね？』
あ。
そっか、そういえば何も知らないんだった。
私ってば早とちり…！！
連絡してくれなかったんじゃなくて
出来なかったんだ。
「……ふぇぇぇ〜っ」
なんだか恥ずかしいのと安心したのとで
子供のように泣きじゃくるわたしを
彼は遠慮がちに抱きしめてくれた。
初めてみるわたしの姿に動揺しているのだろうか
めずらしくオドオドとしている。
『もう泣かないで…ほんとごめん…
ちゃんとAちゃんが
作ってくれた料理食べるから…』
え？そっち？
ちがう。
わたしが泣いたのは
作った料理がムダになるからとかじゃない。
じゃあなんで泣いたの？
…そんなの言えない。
イーシンは私に
特別な感情なんか、抱いてない。
寂しかった、なんていっても
優しいイーシンを困らせるだけ。
「うん…いま作り直すから待っててね」
夕飯を食べ始め話しているうちに
いつのまにかいつも通りに戻っていた。
--------
『そういえば
なんで僕の好きなもの知ってるのぉ？』
彼はふにゃふにゃと聞いてくる
「え！やっぱりハンバーガー好きだったの？」
『うん〜、だいすきぃ〜
言ってないのに分かるなんて
Aちゃんも超能力者ぁ？』
ん？ "も"？
「あはははっ
超能力なんかじゃないよ〜」
『えー、じゃあなんだろぉ…愛かなぁ〜』
…この天然くん。←
「あ、愛ー？ もう何言ってるのイーシンっ」
そんなものないでしょーって言いながら
食器を片付けようと立ち上がると
腕をつかまれた。
『あるよ、愛。』
…へ。
『だってこんな身元もよく分からない少年を
匿ってくれてるんだよぉ？
僕、すっごく感謝してるもん』
…もうこの天然くんほんと嫌。
人の気も知らないで
こんなドキドキさせることばっかり。
毎日なにかを知る度に
どんどん好きになってるんだぞ、ばかやろう。
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むーちゃん - れいさんすてきです。続きを妄想する日々です！笑 (2014年5月31日 23時) (
レス) id: 716db6d35a (このIDを非表示/違反報告)
でぃぃお - やばい…レイを好きになりそう…←ギョンスぺんなのにww とてもキュンキュンして面白いです！更新頑張って下さい(^^) (2014年5月12日 11時) (レス) id: bbb2cc58e2 (このIDを非表示/違反報告)
れいしゃんLOVE - こんばんは〜 最近読ませて頂いてます！ もうキュンキュんしちゃいます！ 続き気になります！更新楽しみにしてまーす (2014年5月10日 20時) (レス) id: e31223459f (このIDを非表示/違反報告)
な - やばいっす（笑）きゅんきゅんがT_T笑 (2014年5月2日 15時) (レス) id: 2242763146 (このIDを非表示/違反報告)
のあ-nornor-(プロフ) - みのり！さん» 初めまして！シンシンほんとうにかっこいいですよね〜( ´ ▽ ` )ﾉｺﾒﾝﾄありがとうございます！更新がんばります〜 (2014年5月1日 16時) (レス) id: 470833ef32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ-nornor-
| 作成日時：2014年3月23日 0時
