５． ページ25
入間君・アズ君・クラリンと一緒に帰宅
3人の絆は、より強固なものになったようだ。
彼らと別れて、珍しく入間君から
「は〜楽しかったですね…！
皆といっぱい喋れたし、なんか最後はいつも通りな感じになっちゃいましたけど…」
「ふふっ、そうだね」
「……いつも通り
いつも通りかあ…」
言って空に浮かぶ2つの月を見上げた。
そう、これが
魔界で生きている人間の私達の平常なんだよね
不思議な感覚だけれど
「そんなところにいては体を冷やしますよ」
「ひゃっ！！」
オペラさんに後ろから肩を抱きすくめられ、耳に息ごと吹きかけられて身体は跳ね上がる
「入間様、早く中にお入りください」
「は、はいっ」
いつも通り入間君を追っ払い
「ほら、こんなに冷えて…」
そのまま手を絡め取られて、冷たくなってしまった指先を入念にマッサージされた。
「そう思うなら早く解放して下さい」
注文通り、だが、エスコートのように手は取られたまま邸に入ると
その手にハーっと温かい息を吹きかけられ、それだけで済まされず、そこに唇を寄せられてしまう
「な、何するんですかっ」
抵抗は及ばず、無言で次々と口付けられ、
恥ずかしさでいっぱいになって、もう何も言えなくなってしまった。
いつも通り、ではあるんだけど
どこか、いつもとは違うオペラさんの様子に
「ひょっとして、寂しかった、とか…？」
チュッと音を立てて、
「……4日もの間、離れ離れだったのです
平気な筈がありませんよ…」
キスしながら見上げて言ってくるオペラさんに、
不覚にも、ちょっぴり可愛いかもとか思ってしまったじゃないの
「いつもは誰が制止したって、強引に来るくせに…」
「いえ、
押すだけではなく引いてみるのも一興かと」
「……」
「しかし私の方が我慢の限界に達しましたね
という訳で、このまま一緒にお風呂に入って温まりましょう」
「貴方はまた、そうやってふざけて――…」
言い切らない内に熱く抱擁された。
「いつも言っているじゃありませんか
ふざけてなんていませんよ
私はいつだって本気です」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 539人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「魔入りました!入間くん」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もち明太子チーズ - wrwrdが遂に!!!!ありがとうございます!!! (2023年1月22日 22時) (
レス) id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ka - wrwrd....suki (2021年7月28日 17時) (レス) id: 56b58a1cc8 (このIDを非表示/違反報告)
ka - shaoooooo (2021年7月28日 17時) (レス) id: 56b58a1cc8 (このIDを非表示/違反報告)
カンパチ - オロバス君私も好きです！続きでも出てきますか？ (2021年7月12日 15時) (レス) id: be5f26f260 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむ - 理想のカルエゴ先生と夢主ちゃんで一気に読ませていただきました！！最高でしたー(´；///；｀)幸せな時間をありがとうございました！！ (2021年4月2日 7時) (レス) id: ed083881a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：周杜（ｼｭｳﾄ） | 作成日時：2020年9月17日 20時
