ノーマル人間が魔界へ行くと…９【魔入間】

７． ページ12

いつものように屋敷でお出迎えのオペラさんに、ライム先生と話してた事が気になりまくった。


本当は女性なのでは、という…

だったら、過剰なスキンシップも、少しは許せるかも

私にちょっかい出してくるあれは、ただ揶揄ってるだけ？


「A様？何ですか？
ねっとり舐めるように見て…」

「そんな風には見てませんっ」

「いいえ、
その魅力的な瞳で熱視線を送っていたのは見逃しませんでしたよ
A様のお気持ちにお応えすべく、愛する者同士、じっくり見つめ合いましょうか……ベッドの上で」

「丁重にお断りします」


女性なら、このやりとりの意味は？

本気じゃなくって冗談なのかもしれない

私が過敏に反応するから、面白がって…

向けてくれているらしい愛情は、使い魔と主人としてのもので――…

じゃあ、キスは…？

心は男性とゆう可能性も…


ぐるぐる考えても答えなんて出ないので止めた。


「今日、ライム先生に聞いたんですけど
オペラさんだけ、誘惑に引っ掛からなかったって…」

「まぁ、そんな事もありましたね」

「あんなに魅惑的なライム先生なのに、どうして…？」

「それで…
A様は、私めが男性ではないのでは、とのご推察で？」

「うっ…まぁ…」


じりじりと詰めてくるオペラさんに危機を感じ、たじろぎ、壁に背が付く


「確かめてみますか？」

「って、ナゼ下ぁーーッ！！」


ベルトをカチャカチャして言うオペラさんにツッコミ


「ご覧になるのが早いでしょう？
性別を確かめるには…」

「どっちにしてもソコはダメでしょっ
せめて上にして下さいよっ」

「お願いしますオペラさん」

「お、お願いします、オペラさん」

「脱いで下さい」

「ぬ……脱いで…下さい」


シュルリと胸のリボンを解き、シャツのボタンを一つずつ外していくオペラさんに、

女性にせよ男性にせよ、とっても色気を醸し出していて……


「A様がそのような…
興奮して参りました」

「や、やっぱり見せなくて良いです！」

「おや、触る方がお好みで？」

「さっ！触りませんっ！！
サリバンパパに聞きますからっ」

「どうぞ遠慮なさらず」

「イヤーーーッ！！
パパ！パパーーッ！！」


どっちにしても、オペラさんは危険な存在である事には変わらない…

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