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3. ページ10

「バラム先生〜ちょっとお尋ねします」

「いらっしゃいAちゃん
うん、なあに?何でも聞いて」


用意していたようで、すぐに出してくれたお茶をすすって


「怪我しないようにする身体の強化魔術の効果ってどのくらいですか?
おじいさんに掛けてもらったんですけど」

「ん〜通常は1日程度で切れるよ
理事長の魔力なら数日持つかもしれないね」

「嘘っ!?
じゃあとっくに切れて、めちゃくちゃ危険な状態じゃないですか私!」

「えっ、でも…」

「あ、そうかバラム先生がやってくれてるんですねっ
いつも触ってくれて」

「いや、僕のはただの触り癖
魔術は使ってないよ」

「ええ!?
じゃ、今すぐとこれから毎日バラム先生が掛けて下さいっ」

「僕がしても良いけど、その必要はないみたいだよ?
だってキミ、いつも魔術掛かってるよね」


そんなハズは無い

だっておじいさんにしてもらったのって、処刑玉砲の時でだいぶ前だし

それきり触れられてなんかいないもの

毎日、触れて――…


「スキンシップをしなければ…」


オペラ、さん…?

いつも、やけに触ってくるアレって、私に魔術を掛けていたって事!?


「魔術じゃないから…触っちゃダメかなぁ」


両手の人差し指を合わせて、ちょんと縮こまってる先生


「バラム先生なら良いですよ
特別ですっ」

「とッ特別ッ!!
ありがとうAちゃんッ」


鼻息を荒くしたバラム先生は、ウキウキで両手を広げて


「Aちゃん
おいでっ」




満面の笑みで言われて、トクンと胸が弾んだ。

本で読んだ事ある胸きゅんワードを――ッ

バラム先生ってば、きっと無自覚なんだろうなー

反則技を繰り出したバラム先生

ちょっぴり恥ずかしいけれど、好奇心の塊な彼には罪はない。

素直に椅子を寄せて、安心感をもたらしてくれるバラム先生の大きな懐にすっぽり収まるのだった。

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- なかなかこの作品の小説がなくて探してて、しかも面白くて最初から一気に読んじゃいました!ありがとうございます!カルエゴ先生目当てできたけど、この作品を読んでバラム先生も大好きになりました!更新頑張ってください! (2020年5月29日 11時) (レス) id: defb268ed2 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。(プロフ) - とっても面白くてドキドキします…!更新頑張ってください! (2020年5月26日 4時) (レス) id: 63bc0d8925 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 続編おめでとうございます!私は受験生で勉強ばかりなので良い気分転換になっています!これからも頑張って下さい! (2020年5月21日 14時) (レス) id: 8a627f5ef5 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - 続編おめでとうございます!もどかしくてウズウズしちゃいます笑いつも楽しく読んでいます、これからも頑張ってください! (2020年5月20日 23時) (レス) id: 07da1e2227 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:周杜(シュウト) | 作成日時:2020年5月20日 12時

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