ノーマル人間が魔界へ行くと…５【魔入間】

２． ページ31

明くる日いつもの入間君に戻ってくれてた。


「本ッ当にすみませんでした！
ご心配を…」

「い"い"よ"ぉ"
イ"ル"マ"ぐぅ〜ん
良がっだあ"あ"あ"」


おじいさんに泣いて縋りつかれた彼は、


「オペラさん！Aさん！
本当に本当に本当にすみませんでした！
多大なるご迷惑を…ッ」


顔を真っ赤にして深々と頭を下げた。


「本当に」


呟いたオペラさんを横目で見て


「気にしなくていいよ、入間君
元に戻ってくれて良かった」


記憶は残ってるんだ

王の教室も、クラスの皆が評価される事が目的だって言ってた。

普段から抱いてる、無意識的な欲が、あの形で現れたんだ

だったら、あれも――…


「入間君は、私の大切な…可愛い弟だよ
血のつながりなんかなくても、ね」


そっと抱きしめてあげた。


彼はきっと、触れ合い…温もりを感じたかったんだ…

私自身がどこかで、肉親じゃないって一線引いてたから

ごめんね、入間君。


「入間君のおかげで、夢…ううん、野望がハッキリしたの

私、貴方を真っ当な大人に育てるわっ！！


「え…？」

「育児に目覚めたの！
もはや当初のおじいさん提案、娘でも良いわっ
私を義母…ママと思ってくれていいよ！」

「ええっ！？」

「えっ！？ホント！？Aちゃん♡」

「A様、私めにお任せください。
子供は入間様を含めた最低6人で宜しいですね？」

「へっ…？」

「オペラ！？
キミ何言って…娘はあげないよッ！！」

「あああの…ッ
おじいちゃん！？オペラさん！？Aさん！？」


どうした事か、おじいさんの前で堂々とセクハラ発言してきた

オペラさんからは姫抱きにされて


「では早速、
子種の仕込みを兼ねて入間様に正しい性教育を叩き込みましょう」

「貴方みたいにならないよう育てるんです！！」

「朝から何言ってんのオペラッ！？
学校は！？
ってゆうか入間君にもAちゃんにもまだ早いよーッ！」

「あ…あの…(オロオロ)」

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