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移動許可書は、翌朝、理事長おじいさんからは入魔君の演技で楽にサイン貰って、クラスの皆で頑張って集めていった。
特にプルソン君は、単独行動で数枚の許可書を貰って来てくれて、
この時はじめて、彼の声を聞いた。
それが、
「Aさん、これ…」という、ほんの一言だったけれど
聞きなれない声で名前を呼ばれて、少し驚いて振り返ると
書類を手に、顔はそっぽ向いて視線はこちらに向けてるプルソン君
「あっプルソン君、ありがとう!
すごいね、こんなに!一人で集めてくれたの!?」
コクっと無言で返事してくれて
私は嬉しくって、書類ではなく彼の手を取った。
「!!!」
「入間君に持って行こう」
"魔"状態だけど、入間君からも褒めて貰えたらと思って
するとプルソン君は固まってしまって、
1分くらい、もしかして数分?時が止まったかと思った。
何も言ってこないのを良い事に、ちょっと強引に連れてく
教室の扉を開けると、入魔君と、顔を真っ赤にしたケロリちゃんが居た。
そこでプルソン君からは手を振り払われ、替わりに書類を押し付けられて、ブンブンと凄い勢いで首を横に振られた。
「でも…」
躊躇していると、彼はスッと消えたのだった。
「……えっ…?」
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藍 - なかなかこの作品の小説がなくて探してて、しかも面白くて最初から一気に読んじゃいました!ありがとうございます!カルエゴ先生目当てできたけど、この作品を読んでバラム先生も大好きになりました!更新頑張ってください! (2020年5月29日 11時) (レス) id: defb268ed2 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。(プロフ) - とっても面白くてドキドキします…!更新頑張ってください! (2020年5月26日 4時) (レス) id: 63bc0d8925 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 続編おめでとうございます!私は受験生で勉強ばかりなので良い気分転換になっています!これからも頑張って下さい! (2020年5月21日 14時) (レス) id: 8a627f5ef5 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - 続編おめでとうございます!もどかしくてウズウズしちゃいます笑いつも楽しく読んでいます、これからも頑張ってください! (2020年5月20日 23時) (レス) id: 07da1e2227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:周杜(シュウト) | 作成日時:2020年5月20日 12時