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3. ページ16

入魔君は、アズ君に鞄を預け


「持ちたかったんだろ、やるよ」

「えっあっ…
はい!」

「おうクララ
今日も元気だな」

「えっ
あっはい!」


クラリンの頭を撫でている。


「A様は本日も可愛いですよ」


私の頭を撫でるこのヒトは、通常モードに戻ったようだ。


「かったりぃなー
じいさんの馬車で行こうぜ」


そう言い出した入魔君に、


「どうやら念入りにしておいた方が宜しい様で」


何やらオペラさんは零して、こちらの方がよっぽど怖かった。

おじいさんの馬車に皆が乗り込み


「Aー!乗れよ!」

「う、うん」


嫌な予感はするけれど、腰掛けると、

有無も言わさずオペラさんも乗り込んで来て、流れるように私を膝の上に座らせた。

いつかの再来――withアズ君&クラリン

二人は入魔君と私(オペラさん)を交互に見て赤くなって黙っている。

入魔君はチッと舌打ち、窓の外へ視線を移し

オペラさんも黙って、鞄を持つ私の両手に自分のそれを重ねていた。





教室に入るなり、入魔君は机に脚を乗せス魔ホゲームをしだした

アズ君は肩を揉み、クラリンはお菓子を出してご機嫌をとっている。


「アリスー
お茶くれー」

「アリ…っ
はい!」


お茶を淹れに行ったアズ君


「どういう事なの
Aちゃん?」

「我が妻?」

「えーっと…」


皆に説明を求められて、


「A、寒い」


と、既に膝の上に赤面したクラリンを乗せ頭を撫でている入魔君が、反対側をパシパシ叩いて言った。


「なんだよ
見せもんじゃねーぞ」

「いや
どうみても見せもんだろ…
やべぇな入間君の悪周期」

「ああ!
あれ悪周期だったんだAちゃん」

「…うん」


そうゆう事にした。

アズ君は感涙して


「流石 入間様!
あれぞまさしく王の風格!」


毛布を提供していた。


「寒い…うえになんか臭くないか?」


教室外のゴミと壁の落書きを見に行って


「まぁもう慣れちゃって気にもなんないけど――…」


私は未だに慣れないけれど…

バラム先生からもらったサボテンハンカチで覆う。

笑うリード君らを余所に、入魔君は


「ラファイア」


炎の魔術でゴミを燃やした。


「気にいらねぇな
ここは俺のクラス、俺の領域(テリトリー)

悪魔にとってランクは重要
このクラスはハイランクが多いにも関わらずこの扱い
根本的になめられている

決めた
俺はこの納屋から城に移るぞ」

4.→←2.



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- なかなかこの作品の小説がなくて探してて、しかも面白くて最初から一気に読んじゃいました!ありがとうございます!カルエゴ先生目当てできたけど、この作品を読んでバラム先生も大好きになりました!更新頑張ってください! (2020年5月29日 11時) (レス) id: defb268ed2 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。(プロフ) - とっても面白くてドキドキします…!更新頑張ってください! (2020年5月26日 4時) (レス) id: 63bc0d8925 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 続編おめでとうございます!私は受験生で勉強ばかりなので良い気分転換になっています!これからも頑張って下さい! (2020年5月21日 14時) (レス) id: 8a627f5ef5 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - 続編おめでとうございます!もどかしくてウズウズしちゃいます笑いつも楽しく読んでいます、これからも頑張ってください! (2020年5月20日 23時) (レス) id: 07da1e2227 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:周杜(シュウト) | 作成日時:2020年5月20日 12時

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