生徒会 ページ11
入間君は、師団の条件を満たしてない魔具研の存続のために、泊まり込みで生徒会で研修を受けるらしい。
元気のないおじいさんと、静かな早めの朝食となった。
「入間君が生徒会ばっかりで帰ってこないよぉ」
「おじいさん、まだ初日の朝ですよ」
「ううっ
Aちゃんが居てくれてホント良かったよ〜
Aちゃんまで何日も居なかったら僕、寂しくて死んじゃう」
「フフッ
おじいさん、うさぎさんみたい。可愛い」
「A様、ご存じでしたか？」
と、オペラさんから耳打ちされた。
「ウサギは"絶倫"なのですよ」
このヒトは朝っぱらから何を言ってるのか…
「A様が居なかったら私、寂しくて死んでしまいそうです」
「…そうですか」
「師団披露でA様が居ない夜は、寂しくて死んでしまいそうでした」
「……」
「A様が…」
「言いませんよっ」
諦めて食後のお茶を置いてくれたオペラさんは、
「まあ、こういう時はお茶でも飲んで落ち着きましょう」
と、もう一つを隣に置き、座ってお茶に口を付けた。
「――よし、落ち着いた」
「あれ？それキミの分なの！？」
アズ君・クラリンの声がして慌てて玄関に出た。
「二人とも迎えに来てくれたの？
入間君いないのに…」
「当たり前だよーっ
Aちも大切なオトモダチだもんっ」
「このアスモデウス・アリスが責任を持ってお迎えに上がり、入間様がご一緒でない間は私が常にA様にお供し、全力でお守り致しますッ」
「くれぐれもA様に悪い虫が付かない様、指の爪の先さえも決して触れない様に、宜しくお願い致します
どうかくれぐれも――」
「う"…はい…」
狼狽えるアズ君
目を見開きアズ君に迫るオペラさんからは、もの凄い圧は感じる。
「大袈裟ですよ」
「何を仰るのです？
A様のこの白くてキメ細かく柔らかいお肌に傷が付いてしまいます」
手や腕や肩をさすりながら言うオペラさん
本当にコレ強化の為なのか疑う。
彼は私の頬に手を添え
「ではA様、いってらっしゃいませ」
二人の目の前で、ほっぺにキスされてしまって
「何を…ッ」
「メロメロチュー！」
「Aさん――ッ」
もはや弁解の余地はなかった。
「家族ですから、この程度は挨拶ですよ
お二方はご家族とは、なさりませんか？」
もっともらしい補足をするオペラさんに
「私もマミーと皆といっぱいチューするよ！」
クラリンがそう言えば、アズ君は黙り込んだ。
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藍 - なかなかこの作品の小説がなくて探してて、しかも面白くて最初から一気に読んじゃいました！ありがとうございます！カルエゴ先生目当てできたけど、この作品を読んでバラム先生も大好きになりました！更新頑張ってください！ (2020年5月29日 11時) (
レス) id: defb268ed2 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。(プロフ) - とっても面白くてドキドキします…！更新頑張ってください！ (2020年5月26日 4時) (レス) id: 63bc0d8925 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - 続編おめでとうございます！私は受験生で勉強ばかりなので良い気分転換になっています！これからも頑張って下さい！ (2020年5月21日 14時) (レス) id: 8a627f5ef5 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - 続編おめでとうございます！もどかしくてウズウズしちゃいます笑いつも楽しく読んでいます、これからも頑張ってください！ (2020年5月20日 23時) (レス) id: 07da1e2227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：周杜（ｼｭｳﾄ） | 作成日時：2020年5月20日 12時
