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「Aちゃん、ピアノの練習は順調?」
「イイ感じですよ♪」
ソファで絶賛ナデナデ
ワイルドな髪型から一転、ミディアムヘアに
私がして見せて以来お気に入りという、ハーフアップスタイルが何とも可愛いのだ。
おかげで私も、あの髪型の時より緊張しなくはなった。
「そう、よかったね」
ニッコニコのバラム先生は、
「さっき他のクラスの男子に会ったんですよ
ほら、収穫祭の後、
知らずに尻尾触っちゃったオロバス君です」
「あッ、うんッ
え…ッ、そ、それでッ?!」
声を裏返して撫でてる手が止まった解りやすさ。
「彼が主役で歌うみたいで楽しみです」
「そ、そうなんだ…」
そろりと頭の上から離された手に、
「ふふっ
気にしなくて良いですよ?
尻尾じゃないんだから
そもそも私には付いてないし」
「えッ?
う、うん…」
途端、真っ赤になったバラム先生
縮こまり黙り込んじゃったので
徐に先生の太い腕を掴み、自分の頭に置いた。
「Aちゃん……」
赤い顔はそのまま、ギュッと目を瞑ったと思ったら
ニギウル的なハグをお見舞いされて
「これはちょっと違…っ
恥ずかしいですっ」
「わわッ
ご、ごめんねッ」
慌てて「お茶のおかわりを淹れよう」と退席した先生が、
マル秘ノートに何やら書き込んでいたのは見逃さなかった。
そういえば、
膝に座って撫でられるのはOKで、ハグはダメなのは何なのだろう?
と、自問してみたものの、答えは一向に出て来なかった。
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棗 - お、面白すぎない⁉ 続き楽しみにしています!!(せ、せめて音楽祭の所を終わらせてください…🙏) (10月21日 9時) (レス) @page14 id: ada088a93e (このIDを非表示/違反報告)
わんだ - 好きすぎて空き時間にぶっ通しで読んでしまいました!更新応援しています! (9月20日 23時) (レス) @page14 id: 567121a822 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - 更新楽しみにまってました!!!これからも頑張って下さい! (7月30日 6時) (レス) @page14 id: 668cdece5e (このIDを非表示/違反報告)
はちゃ - 続き待ってます! (5月26日 16時) (レス) @page13 id: 08048a5b22 (このIDを非表示/違反報告)
夏斗(プロフ) - 初コメ失礼します! 最初から読ませていただいたのですか、とてもドキドキして楽しいです! 続き早く読みたいなぁなんて…笑 (5月20日 21時) (レス) id: 61784e28aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:周杜(シュウト) | 作成日時:2022年2月2日 22時