ノーマル人間が魔界へ行くと…11【魔入間】

２． ページ12

途中からなかなか止まらない涙を拭い、
視線を感じてふと意識を向けると
カルエゴ先生がじっとこちらを見ていて


「先生？」

「時間だ
規律」


「これより先、発表のクラスは
速やかにスタンバイをお願いします」


男子達の掛け合いから始まる


「ようこそ私の(リリス)カーペットへ」


これは

男たちに求められ

愛された

極上の美悪魔の曲……


問題児(アブノーマル)クラス 地獄踏み(ヘルダンス)
〜リリス・カーペット〜


アレフ、リード君から
次から次へとお相手に求められるリリス

真実の愛とは……？


可愛らしくても、危険な香りでも、美しくても
護られるだけでも、一方通行でも、強欲でも

あれもダメこれもダメ

もういいじゃない
だれかと育む愛なんて

私自身を愛していれば

いいえ、だめよ

まだこのままじゃダメなの

きっといる
私は愛を手に入れる


隣の入間君に呼吸を合わせ、肌で感じる

プルソン君
みんなに伝わってる

私たちのやってきた事が

もうすぐクライマックス


来て
私はここよ

さあ私の元に
来て
私は！
私はあなたと出会いたい…！！


そこにゆらりと現れた待ち人
プルソン君が、変わった衣装を纏って
トランペットを吹き鳴らした。

愛を
もっと
もっと
恋を

この身が悶えて消えて
また生まれ直すような

ヨド
まだ見ぬあなたと
あぁもっともっと
燃えるような
恋がしたい！！


涙を堪えて、入間君に続きプルソン君に歩み寄る
皆で彼を囲み、お辞儀した。

３．→←音楽祭、本番！

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