# 141 ページ41
.
クスクス笑ってソファに移動して行くオセフンを見ながらパスタを口に運んでもぐもぐする。深く沈み込む様に座って足を投げ出し、視線は手元のスマホ画面に落として時折長く伸びてきた前髪をかきあげたままこっちを見てきたりしてどこの事務所のモデルかと思うくらい超絶カッコいい。
そんな人に想われるなんて幸せなことなんだなってしみじみ思えばゆるゆると頰が緩んできてどうしようもないけれど。
『ごちそうさまでした』
出会った頃の最悪な印象とは違って、今は私がオセフンの心の支えであるように、オセフンもまた私の大事な人だから。
席を立ち、オセフンの隣に行くと同じようにソファに座って、スマホを見てるオセフンの肩に頭を預けて目を閉じる。
『ちょっとだけ寝るから10分後に起こしてね』
「ん、わかった」
『おやすみ、オッパ』
「んーおやす………」
恥ずかしくてぎゅーっと目を瞑ってそう言ったら途切れた言葉。それから笑ってるのか小刻みに震えてるのが触れてる箇所から伝わってきた。言えって言ったのそっちじゃん。笑うならもう言わない。石のように固まり、反応しないでやるから。
「もっと言って欲しい」
『………』
「A?」
『…とりあえず寝るってばぁ…』
「ぶっ、はいはい」
あぁ〜これじゃ絶対寝れないよ。緊張して寝れない。けど今は目を開けてオセフンを見れない。なんかの罰ゲームみたいでどうしたらいいか分からない。恥ずかしくて両手で顔を覆ったら頭の上からオセフンの声が響く。
「俺の事、好きになってくれてありがとう」
さらりとそんな事を言う彼が今までの彼から想像できなくてやっぱりどうしたらいいのか分からない。優しすぎるし素直すぎるオセフンは違う人みたい。私を好きになったから?わーんこっちが恥ずかしいからこのまま走って帰りたい。
『甘すぎるよ…オセフン』
「彼女に甘くしなくて誰にするってんだよ」
『今まで通りふつーでいいよ…』
「はぁ?意味分かんない」
そう言ったらいきなり立ち上がったオセフン。寄りかかってた私はソファにドサっと倒れこみ、ひゃって変な声が出て慌てて目を開けると腕組みしたまま私の事を見下ろしてる。ムッとした顔で。
「分かった。俺の彼女という特別枠にちっともありがたみを感じてないみたいだからもう甘やかさない」
『え?』
「休憩終わり。さー仕事するぞ」
『え、え?』
え、まってなんか急展開。
.
1288人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん(プロフ) - セフンのツンより、ヒロインちゃんの塩笑笑 (2019年12月26日 20時) (レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - あまいくりーむさん» わーん!そう言ってもらえて安心しました〜。本当にただのほのぼのでしたけど最後までかけて満足でした。感想ありがとうございました〜(o^^o) (2019年4月12日 20時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 2人のアフターストーリーすごく嬉しくて癒されました!心温かく幸せです!ありがとうございました(^^) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - ゆいなさん» 最高ですか?うわん嬉しいですT^Tこれからもゆっくりとですが頑張りますね!ありがとうございました(о´∀`о) (2019年3月24日 12時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - きな子さん» うわぁ〜!最上級の褒め言葉頂けて幸せな気持ちになりました!!お返事遅くなってしまいすみませんでした! (2019年3月24日 12時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ