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「あ〜、疲れた…」
外回りから帰って来て、エレベーターが自分の階に着いて降りるとタイミングよくポケットの中で震えるスマホ。それも業務用の方じゃなく個人の方。どうせグループトークのメッセージだろうと思ってたら鳴り続けてるからどうやら着信らしい。画面を見ると珍しい奴から。
「もしもーし、おー、どうした？」
【チャニョルヒョン、今いい？仕事中？】
「おう、今なら平気。外回りから帰ったところでさ…」
こんな時間にセフンから電話がくるなんて珍しい。あー今って春休みか…いいなぁ大学生は。
自分のデスクへは戻らずそのまま歩いて行く先は最奥にある喫煙ルーム。
「で、何か用事か？今日バイトは？」
【今日は休み】
「ふーん」
ポケットから出したタバコに火をつけてふーっと吐き出す煙は喫煙ルームに設置してあるスモークテーブルのフィルターに吸い込まれていく。タバコは仕事上の付き合いで覚えた。だけど家では吸わない。体に悪いのは分かってるから日に数本って程度。デスクを離れて休憩出来るからってのがタバコを始めた大きな理由。
【あのさ、ヒョン】
「んーなに？」
【俺さ、昔色々あったよね？】
「色々…？あー」
セフンの言う“色々”ってのは…あの事かな？
【ヌナの事でヒョン達には沢山助けられたし、こうして元気になれたし… 本当に感謝してる】
「お、おー、急にどうした？」
【だから…次に進もうと思ってる】
大学2年の秋、同級生だったジウは突然の事故に遭って帰らぬ人になった。
当時家庭教師のバイトをしていたジウは、教え子であるセフンの大学受験の合否を聞くために待ち合わせていて、そこに向かう途中の出来事だったと俺達も後から知ったんだけど。
もともと人見知りだったセフンだけど、ジウがたまにふらりとカフェに連れて来たりして俺らと接するうち、仲良くなったし懐いてくれるようになっていたのに、あんな不幸な出来事があって一気に塞ぎ込み、自分のせいだと責め続けてすっかり心を閉ざしてしまったセフンに俺達もかける言葉がしばらく見つからなくて。
春になって少しして、借りていたマンションの部屋の空き部屋になってた隣に越してきたセフン。薄っぺらい体は相変わらずで、部屋の隅にただ座って虚ろだった表情を見るたび胸が張り裂けそうになるほどで、どうにかして笑顔にしてやりたいと思って過ごしていたあの頃。
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りん(プロフ) - セフンのツンより、ヒロインちゃんの塩笑笑 (2019年12月26日 20時) (
レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - あまいくりーむさん» わーん！そう言ってもらえて安心しました〜。本当にただのほのぼのでしたけど最後までかけて満足でした。感想ありがとうございました〜(o^^o) (2019年4月12日 20時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 2人のアフターストーリーすごく嬉しくて癒されました！心温かく幸せです！ありがとうございました(^^) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - ゆいなさん» 最高ですか？うわん嬉しいですT^Tこれからもゆっくりとですが頑張りますね！ありがとうございました(о´∀`о) (2019年3月24日 12時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - きな子さん» うわぁ〜！最上級の褒め言葉頂けて幸せな気持ちになりました！！お返事遅くなってしまいすみませんでした！ (2019年3月24日 12時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
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