# 99 ページ49
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『ほら、ここの絨毯ふわふわで気持ちいいからつい寝ちゃってて…』
「足がすっかり冷たくなってた」
『私はどこでも寝れるから』
「バイトで疲れてんのに」
『大丈夫だよ…』
「でも、俺みたいに油断は禁物」
『隙のないオセフンでも油断、したんだ？』
「俺も普通の人間ってことだな」
話しながらするんと何度も優しく撫でられる頭。その手は時々背中をとんとんしてくれて、まるで看病しに来た私が癒されているよう。この前から私達は何故だか密着度が高すぎてていい加減麻痺してきそう。だけどその手からはオセフンの優しさがたっくさん伝わってくるからちょっと嬉しすぎてまた泣きそうだ。
「なんか…顔赤いけど…平気？」
『え、平気…だよ』
もごもごとそう言ったら黙ってしまったオセフン。
頭を撫でたまま意外な言葉が返ってきた。
「お前さぁ、俺のこと好きなの？」
『………え？』
「どっち？好き？嫌い？」
『…………』
これはどういう展開だろう？
それを聞いてどうするつもりなの？オセフンは私なんかに関心ないくせに。最初に好きになるなって言ったくせに。何かを答えなきゃと思えば思うほど胸が苦しくなってくる。それほどにその質問への答えには慎重になってしまうよ。
……もちろん好きになっちゃってるよ、オセフンのこと。見ててもカッコいいって思うしさりげない優しさも見せてくれたりするし、一人暮らしの私のことを気にかけて守ってくれるし。もちろん頼まれてるから義理だって分かっているけど…
でも、オセフンの好きな人は別にいるんでしょう？
私のことは好きじゃないんでしょう？
私はその人の……ただの代わりなの？
『別に…どっちでもない』
「………」
『好きとか嫌いとか……今の私にはまだよく分からないから』
オセフンの胸の中で抱きつきたい衝動を抑えて、でも顔を上げて言う勇気もなくて俯いたまま自分の服を握り締めながらようやく言った言葉。
『でも…感謝はしてる。いつも帰りとか一緒で』
「………そう」
オセフンの手が止まってそう返されたけど、頭に乗ったままの手は温かくてすごく長い時間が過ぎたような気もするし、ほんの一瞬だったかもしれない。
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norita(プロフ) - Lemonさん» この話が大好きだなんてとても嬉しいお言葉です(^-^)更新をお待たせしてすみません。こつこつ頑張っていくのでこれからもよろしくお願いします。コメントありがとうございました〜！ (2019年1月3日 14時) (
レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます！楽しみにしてくれて嬉しいです。デレるセフンを気に入ってくださりありがとうございます(^-^)りかさんも寒いので体調お気をつけ下さいね！ありがとうございました！ (2019年1月3日 14時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - あけましておめでとうございます。今年もお話楽しみにしています！このお話が大好きで更新首を長くして毎日待ってます笑 執筆大変かと思いますが無理なさらない程度に頑張ってください。でも早く続きが読みたいです笑 (2019年1月3日 10時) (レス) id: 211f6307a9 (このIDを非表示/違反報告)
りか(プロフ) - こんばんわ〜！毎回更新を楽しみにしています！少しずつデレるセフンがとっても可愛いです(><)体調に気をつけてこれからも頑張ってください！楽しみにしています。良い年末を(^^) (2018年12月31日 19時) (レス) id: 5e73cb75e2 (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - ゆきぽんさん» ゆきぽんさんも泣かせてしまってるー（ ; ; ）ごめんなさい。オセフンの心の中は少しずつ温まってると思いますよ〜。ゆきぽんさんも寒波に備えて暖かくして過ごしてくださいね。いつもありがとうございます(o^^o) (2018年12月27日 8時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
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