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「いやー、だって俺らさっき先輩にめっちゃ睨まれたからさぁ」
『…そうなの?』
「それって絶対に“あいつと仲良くすんな”的なやつかなって」
『えー…それは絶対にないよ』
「そうかなぁ」
『あの人、私のこともよく睨むし』
「目ぇ悪いんじゃね?」
『あとで聞いとく』
「や、別に聞かなくていいし」
『目悪いのか私もきになるもん』
ペラペラ話してたらジェヒの後ろにやって来た会計待ちのお客様。ゆっくり喋ってられない状況に気付いたジェヒがじゃあまたなってようやく出て行ったから少しホッとしつつ、次のお客様からオーダー表を受け取った。
『ごめんねオセフン、休憩入って来て、あとやっとくから』
「…………」
『ん?聞こえてなかった?』
「…あいつと仲良いんだ?」
『あいつ?ああジェヒのこと?』
ジョンインが休憩に入って30分は経ったからカウンターでパンケーキ待ちのオセフンに声をかける。次に休憩に入るのはオセフンの番だから。
『あ、同じ高校出身なんだってね』
「年下だから俺はあんまり知らないけど」
『ジェヒは知ってるっぽい感じだったよ』
「…あいつ何か言ってた?」
『何かって?』
「…いや、いい」
そう言ってじゃあよろしくって言って奥に入って行くオセフン。その後ろ姿を見てたら目の前に出来上がったパンケーキ。ううっ、美味しそう。さすがにお腹が空いてきた。慌ててオーダー表を見ながらドリンクを準備した。
ジョンインが休憩から戻って来て、昼飯行ってこいって言うから交代してようやく休憩に向かう。いつも食事をする大きなテーブルの上には、さっきまで私達がお客に提供していたパンケーキが乗っていて、わぁぁって嬉しくて声が出てしまった。
「少しだけ焦げて客に出せないからよかったらAちゃんどうぞ」
『えっいいんですか?食べたかったんですよ〜』
そう言ったら安心して厨房に戻って行く社員さん。
嬉しい〜!焦げなんてほんのちょっとなんだよ?ちょいちょいってフォークで取り除けばほら全然大丈夫なレベル。乗せてくれたアイスも美味しいし、シロップをたっぷりかけて食べると頰が落ちそうなくらいに美味しくて顔が緩んじゃう。今日の賄いランチ、最高すぎる。
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norita(プロフ) - Lemonさん» この話が大好きだなんてとても嬉しいお言葉です(^-^)更新をお待たせしてすみません。こつこつ頑張っていくのでこれからもよろしくお願いします。コメントありがとうございました〜! (2019年1月3日 14時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます!楽しみにしてくれて嬉しいです。デレるセフンを気に入ってくださりありがとうございます(^-^)りかさんも寒いので体調お気をつけ下さいね!ありがとうございました! (2019年1月3日 14時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - あけましておめでとうございます。今年もお話楽しみにしています!このお話が大好きで更新首を長くして毎日待ってます笑 執筆大変かと思いますが無理なさらない程度に頑張ってください。でも早く続きが読みたいです笑 (2019年1月3日 10時) (レス) id: 211f6307a9 (このIDを非表示/違反報告)
りか(プロフ) - こんばんわ〜!毎回更新を楽しみにしています!少しずつデレるセフンがとっても可愛いです(><)体調に気をつけてこれからも頑張ってください!楽しみにしています。良い年末を(^^) (2018年12月31日 19時) (レス) id: 5e73cb75e2 (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - ゆきぽんさん» ゆきぽんさんも泣かせてしまってるー( ; ; )ごめんなさい。オセフンの心の中は少しずつ温まってると思いますよ〜。ゆきぽんさんも寒波に備えて暖かくして過ごしてくださいね。いつもありがとうございます(o^^o) (2018年12月27日 8時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
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