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通路の遥か先を見るとドアを開いてこちらにスマホを向けて歩いてくるオセフン。途端にふわっと湧いたのは安心感。普段憎まれ口しか聞かないあの声に救われた気持ちになるのはこの状況だからかな。
『だって、離してくれないの！』
「はぁ？それより逃げるのが先だろ…」
「あーあ、また邪魔が入ったか…」
そう言った目の前のサラリーマンがコートのポケットに入れていた反対の手を出して私の腕をぎゅっと掴んできたからひゃっと変な声が出てうっかり離してしまった。
それで一目散に走ったのはオセフンの元。わーん！私の食料〜〜！
「呼ばれたらさっさと来いよ」
『だって…足が震えて』
「………」
ようやくやって来た私を背中に回すとそのままスマホを構えて話しだすオセフン。オセフンのパーカーをギュッと掴んで背中越しに見るとゆっくり数歩こっちに歩いてくるのが見えて慌てて彼の背中に顔を埋めた。
「これって立派な犯罪ですよ、ストーカーさん」
「…………」
「これ以上こいつにつきまとったら警察に言いますから」
「…………」
「ほら、ちゃんと証拠もありますし」
ドキドキしながら握りしめてる手におでこをくっ付けてオセフンの声を聞いていると静かになった。それからふーって息を吐いて彼の体が揺れた。で、くるりと転換して歩くオセフン。顔を上げるとそのままオセフンの部屋に誘導されていた。
「あいつもういなくなった」
『ほんと？』
「ほんと」
『じゃあ買い物袋を…』
「俺が行く。上がって大人しく座って待ってろ」
イラッとしたのか被せるように言ったオセフンに睨まれてようやくパーカーから手を離すとそのまま通路を真っ直ぐに歩いて行って買い物袋を回収して来てくれた。やっぱり持ち手の部分は破れちゃってて中身を確認すると角の凹んだ牛乳パックとペットボトルに潰されてた可哀想なエクレアを見て思わず涙ぐんだ。
『私のエクレアが潰れてる…』
「……お前、泣くとこそこ？」
『だって大好物なのに〜』
「………」
『食べたかった…』
「分かった、明日買ってやる」
『え、いいって別に…』
ちょっと怖い思いをしたのに執念で離さなかった私の行動は如何なものだったんだろうか。相手が複数か刃物を持っていたら絶対にNGだろうな。そう思いながら鼻を啜って立ち上がったら身体がふわっとして倒れそうになったら目の前のオセフンが支えてくれた。
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norita(プロフ) - Lemonさん» この話が大好きだなんてとても嬉しいお言葉です(^-^)更新をお待たせしてすみません。こつこつ頑張っていくのでこれからもよろしくお願いします。コメントありがとうございました〜！ (2019年1月3日 14時) (
レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます！楽しみにしてくれて嬉しいです。デレるセフンを気に入ってくださりありがとうございます(^-^)りかさんも寒いので体調お気をつけ下さいね！ありがとうございました！ (2019年1月3日 14時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - あけましておめでとうございます。今年もお話楽しみにしています！このお話が大好きで更新首を長くして毎日待ってます笑 執筆大変かと思いますが無理なさらない程度に頑張ってください。でも早く続きが読みたいです笑 (2019年1月3日 10時) (レス) id: 211f6307a9 (このIDを非表示/違反報告)
りか(プロフ) - こんばんわ〜！毎回更新を楽しみにしています！少しずつデレるセフンがとっても可愛いです(><)体調に気をつけてこれからも頑張ってください！楽しみにしています。良い年末を(^^) (2018年12月31日 19時) (レス) id: 5e73cb75e2 (このIDを非表示/違反報告)
norita(プロフ) - ゆきぽんさん» ゆきぽんさんも泣かせてしまってるー（ ; ; ）ごめんなさい。オセフンの心の中は少しずつ温まってると思いますよ〜。ゆきぽんさんも寒波に備えて暖かくして過ごしてくださいね。いつもありがとうございます(o^^o) (2018年12月27日 8時) (レス) id: aabcc6a11b (このIDを非表示/違反報告)
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