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緑「アッツーーーーっ」
熱した油がかかったのは幸い俺の足の甲だけ
けど今は熱くて動けんへん
青「どないしたん!?」
俺の声と物音に気付いて流星が駆けつける
のんちゃんは俺に強く引っ張られて
キッチンから離れた廊下に蹲っとる
緑「流星、ごめん、洗面器にお水と氷入れてきて」
青「おん!分かった!」
とにかく、のんちゃんにかからんくて良かったけど俺の左足はえらいヒリヒリする
のんちゃんは相変わらず蹲っとって
肩を震わせ泣いとる
青「持って来たで!」
いつもの流星からは考えられんくらいのスピードで水と氷を用意してくれて、そこに足を突っ込む
緑「あかんっ」
痛さに耐えながらどうにか冷やす
そんな中流星が
青「望!望!!しっかりしぃ!!大丈夫や!!」
蹲っとるのんちゃんの肩を抱く流星
のんちゃんは体を震わせ小さい声で何か言いよる
よくよく聞いてみると
桃「ごめんなさい、ごめんなさい、もうしません、ごめんなさい、おりこうさんにします、ごめんなさい、、、」
肩を震わせて泣いてるんかと思ったら
恐怖に満ちた顔で体が震えとった
それを見て
一瞬で分かった
フラッシュバックしたんやって
俺が強く腕引いてしまったから
俺が怒鳴ったから
緑「のんちゃん、大丈夫、おいで。」
できるだけ優しく言っても
のんちゃんは蹲ったまま動かず
ずっとごめんなさいを繰り返しとる
桃「ちゃんと言うこと聞きます、ごめんなさい、、、」
そして
桃「捨てないで」
その言葉を聞いて流星が
青「トモ君??望捨てたりせえへんよな??」
不安そうな顔をして聞いてくる。
この子ら2人は
こんな風に捨てられたんか?
そんな事するはずなんてないのに。
緑「捨てたりせえへん!のぞむ、捨てたりせえへんから」
青「ほら、トモ君捨てたりせえへんって、望、大丈夫やから」
流星が一生懸命のんちゃんの背中をさすってなだめる
のんちゃんのそばに行って抱きしめてやりたいけど今は足を動かせへん
というか、今俺は抱きしめていいんやろうか。
どうにか立つことができるようになったため
病院に行く準備を始める
流星ものんちゃんを立たせ準備を始めた
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ぴぃ(プロフ) - 篠瀬永都さん» コメントありがとうございます!やっと全員出てきました、笑。ありがとう頑張ります!! (2020年1月31日 10時) (レス) id: 943bf7da97 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬永都(プロフ) - 続きが楽しみです!応援してます!頑張ってください (2020年1月31日 0時) (レス) id: 2715e61c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぃ | 作成日時:2020年1月22日 12時