5−夢の中 ページ5
見覚えのあるイケメン店員さんに、案内され座った席は見た目より座り心地が良かった。
「葉月、あのね、ここまでしてくれるのは嬉しいしありがたいんだけど、コスプレイヤーさんとか用意してくれなくても…。すごいお金かかったでしょ?」
「?なに言ってんの??まだお金使ってないけど。これからでしょ。メニューあるから何か頼んで。」
親友が不審そうに聞くが、不審だと思うのはこっちだボケ。
「ちょちょちょ、まてまて。今日ってエイプリルフールだっけ?」
「どうしたの?今日いつも以上におかしいよ?」
熱でもあるんじゃないの?と私のおでこを触るが別に熱があるわけではない。
どうやら本当にドッキリを仕掛けているわけじゃなさそうだ。
となるとこれは…夢?
「そうか。私がおかしいのか。わかった。夢見てるんだな、これは。メニューかして。」
「うん。夢ではないけどまあいいや。はいどうぞ。」
夢でこんなに意識があるのは初めてだぞ?
「私これ。Aは?」
「うーん、ハムサンドかな。」
夢ならばせめて推しの手作りのものを貰おうと推しの得意料理であるハムサンドを注文した。
「わかった。すいませーん。注文いいですか?」
「はい、ご注文をどうぞ。」
親友はちょうど近くにいた褐色のイケメン店員さん(私の推し)に声をかけた。
「カラスミパスタとハムサンドください。」
「かしこまりました。少々お待ちください!」
親友は、注文を聞き終えた褐色の店員さんが持ち場に戻るのを確認してから鼻息を荒くして私に語りかける。
「やばない!?ちょーイケメンじゃない!?A、タイプでしょ。」
「いや(知ってた)ばりタイプ。(ずっと前から)推しだわ。」
さすが親友、夢の中でも私の好みを知り尽くしているのね。
「だよね。だと思った。よっし、じゃあ食べ終わったら東都の穴場巡りしよう。」
「東都って、東京じゃなくて?」
「東京ってどこだよ笑」
「え?」
「え?」
「「…」」
ちょうど会話が途切れたところで、さっきの店員さんがカラスミパスタとハムサンドを持ってくる。
「お待たせしました。カラスミパスタとハムサンドです。」
夢の中なのに動くだけでもかっこいいなんて本当にこの人何者。
それぞれのランチを食べ終わり、そろそろ出ようと言う話になって会計をしようとした時。
なぜか例の店員に話しかけられた。
「失礼ですが、最近LIMEが使えなくなったりしませんでしたか?」
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なし子(プロフ) - akumaさん» コメントありがとうございます!気に入って頂けて何よりです(^-^)これからもよろしくお願いします!! (2019年2月18日 22時) (レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)
akuma(プロフ) - 新しい話ありがとうございます!18話すごい好きです。面白くて繰り返し読んでます!これからもお願いします (2019年2月12日 21時) (レス) id: f48d4cbf1b (このIDを非表示/違反報告)
なし子(プロフ) - 朝凪来夢さん» コメントありがとうございます!朝凪来夢さんのことすげえ好きなんですけど() (2019年2月6日 20時) (レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)
朝凪来夢(プロフ) - 私の凡人アカデミアすげえ好きなんですけど() (2019年2月3日 15時) (レス) id: babb22cfda (このIDを非表示/違反報告)
なし子(プロフ) - 颯さん» コメントありがとうございます!頑張ります!!! (2019年2月3日 14時) (レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポトハッハ(なし子) | 作成日時:2019年1月6日 17時