4−電車 ページ4
「お待たせ!」
「お、キタキタ。そんじゃあレッツゴー!」
親友に引っ張られながら4番線の列車に乗る。
端っこの方が人が少ないので1番ホームまで行くのが私たちの流儀だ。
「そういえばさ、今日はどこいくの?」
「いってからのお楽しみ!すっごい穴場のカフェ見つけたんだから。」
「へー、楽しみだ。」
列車が到着し、乗り込むといくつか席が空いていて、無事座れた。
‘‘次は〜緑台〜次は〜緑台〜”
車内アナウンスが聞こえ、あることに気づく。
「あれ?こっちの方来るの初めてだね。てかこんなところあったっけ?」
「あれ?Aこっちに来るの初めてか。私たちが降りるのは次の駅だよ。今日はAのLIME消えちゃったねよし慰めよう会も兼ねてるんだから楽しめよ!」
「笑笑 わーい、優しい親友を持って私は嬉しいぞよ」
親友の言葉に内心涙しながらふざけるように言う。
いや、だって面と向かってお礼言うのは恥ずかしい。キャラじゃない。
「私と言う親友に感謝しなさい。」
「南無阿弥陀仏なミアムダバー!」
「はっはっは」
特に意味のない会話をしながらそろそろ着くかなと考えて準備し始める。
‘‘次は〜米花〜次は〜米花〜”
聞き覚えのあるその名前に反射的に質問する。
「えっ、今米花って言った?米花って言った?」
そんなはずがない、あの舞台となった町は存在するはずがないのだから。
「言ったよ。米花町。知らない?治安悪いんだよね、あの辺」
「え、知ってるも何もコナンじゃん!え?どう言うこと?ドッキリ?」
「何言ってんのよ。ドッキリじゃないよ。てか、コナンって何?新しいアニメ?」
「は?」
訳がわからない。昨日までコナンネタで盛り上がっていたはずなのに、コナンを知らないのはいよいよ訳がわからない。
「ほら、着いたから出るよ。」
「う、うん。」
親友に引っ張られながら駅を出る。穴場と言っていたカフェに向かうのだろう。
「ここ!オシャレじゃない?ポアロなんて名前、素敵すぎる!!」
〜死亡のお知らせ〜
「ウソデショココニハイルンデスカ」
本当におかしい。ポアロは私の推しがアルバイトしている場所なのだからあるはずがない。
「何よ、ここスーパーイケメンさんが居るんだよ?」
いやいやな私を引っ張って店内に入る親友。
ところでいつドッキリでしたカードを出すんですか?
カランカランと入口のベルが鳴った。
そこで見たのは居るはずのない彼の姿だった。
「いらっしゃいませ!」
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なし子(プロフ) - akumaさん» コメントありがとうございます!気に入って頂けて何よりです(^-^)これからもよろしくお願いします!! (2019年2月18日 22時) (レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)
akuma(プロフ) - 新しい話ありがとうございます!18話すごい好きです。面白くて繰り返し読んでます!これからもお願いします (2019年2月12日 21時) (レス) id: f48d4cbf1b (このIDを非表示/違反報告)
なし子(プロフ) - 朝凪来夢さん» コメントありがとうございます!朝凪来夢さんのことすげえ好きなんですけど() (2019年2月6日 20時) (レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)
朝凪来夢(プロフ) - 私の凡人アカデミアすげえ好きなんですけど() (2019年2月3日 15時) (レス) id: babb22cfda (このIDを非表示/違反報告)
なし子(プロフ) - 颯さん» コメントありがとうございます!頑張ります!!! (2019年2月3日 14時) (レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポトハッハ(なし子) | 作成日時:2019年1月6日 17時