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22ー許せない ページ25

さっすが安室さん。JK達にキャーキャー言われることに慣れてるんですね、分かります。



「…ごめん、ちょっとトイレ行ってくるわ。」

「ういよー」


席を立った友人が携帯を見ながら御手洗に入っていくのを確認すると残りのコーヒーを1口飲む。

「Aさん。気をつけてくださいね。」


「え?」

「あなたの友達ですよ。坂本葉月さんのことです。」


気をつけるって何を?

「なんですか、いきなり。」

「彼女は、」

「ごめん!ちょっと仕事入った!急ぎだから先いくね!本当にごめん!埋め合わせはまた今度やるから!」


安室さんの言葉を遮って葉月が謝ってきた。

トイレに行くと言っていた割には短く、携帯を見ながら入っていったところを見るとおそらく電話をするためにトイレに入ったのだろう。

かの有名な野口英世が印刷された千円札をテーブルに置いて慌ただしげに店を出ていく姿はこの世界でも前の世界でも、あまり変わらないと思う。


「…彼女は、」

安室さんがさっきの続きを言おうとする。

「安室さん。それ以上、言わないでください。いくら私の推しだからって親友のことを悪くいうのは、許せない。」


そう言って私は残ったコーヒーを飲み干してレジに向かった。



いくら安室さんでも、許せないものは許せない。







ーーーーーーーーーー

この世界が作り物の世界だと分かってから数日、僕の中に何か引っかかるものがあった。

柊Aの事ではなくて、この世界のことについてだ。




「バーボン。最近あなた暗いわよ。何か悩み事でもあるのかしら。」


「いえ、別に。」

「そう?ならいいけど。そういえばバーボン。あなた、今度新人の教育指導を受け持ったって聞いたわよ。今回は1人、面白い子がいるって。」


「ええ、知ってます。」


いつもの様に助手席にベルモットを乗せて、暗い夜道を走る。


なんでも、その新人はハニートラップに長けているのだとか。


悪を滅ぼしたいのに、悪を増やす仕事をしてしまうのは正直辛い。



早く、一刻も早くこの組織を潰さなければ。









無駄に長く薄暗い廊下を歩いていく。


カツカツと革靴の音が心地よくリズムをとっている。


音が止まった先には一室があり、白い手袋をした手でドアノブに手をかける。


ドアノブを右に回してそれごと引くと、薄暗い廊下に少し明るい部屋の明かりが差し込んだ。




「新人の皆さん、はじめまして。バーボンです。」

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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なし子(プロフ) - akumaさん» コメントありがとうございます!気に入って頂けて何よりです(^-^)これからもよろしくお願いします!! (2019年2月18日 22時) (レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)
akuma(プロフ) - 新しい話ありがとうございます!18話すごい好きです。面白くて繰り返し読んでます!これからもお願いします (2019年2月12日 21時) (レス) id: f48d4cbf1b (このIDを非表示/違反報告)
なし子(プロフ) - 朝凪来夢さん» コメントありがとうございます!朝凪来夢さんのことすげえ好きなんですけど() (2019年2月6日 20時) (レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)
朝凪来夢(プロフ) - 私の凡人アカデミアすげえ好きなんですけど() (2019年2月3日 15時) (レス) id: babb22cfda (このIDを非表示/違反報告)
なし子(プロフ) - 颯さん» コメントありがとうございます!頑張ります!!! (2019年2月3日 14時) (レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ポトハッハ(なし子) | 作成日時:2019年1月6日 17時

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