降谷零の公式LIMEのフェア終了後にLIME送ったら通報された

18−トリプルフェイス ページ21

「"私の凡人アカデミア"、ですか？」


「そうです！"私の凡人アカデミア"、略して
"凡アカ"！」



「"凡アカ"…。名前は聞いたことありますよ。どう言う話なんですか？」

聞いたことのある名前だが、あれは確か少年漫画なので、梓が自分から見るとは思えなかった。


「超能力を持って生まれた女の子のお話です！少年漫画って私はあんまり読まないんですけど、凡アカの作者の方は少女漫画でも連載してた漫画があって、それがすごく好きで、ずっと追いかけていたんです。この人の暗いようで明るい世界観が好きなんですよ！」

「そ、そうなんですか。今度見てみますね。」

力説する梓に少し気圧される。

「ぜひ！そうしてください！あ、みるなら、"音鳴 響"っていうキャラに注意してみるといいですよ！
響くんが結構鍵握ってます！」


「たとえば？」

「ネタバレ、オッケーですか？」

「大丈夫です」

どうせ見ないし。

「響くんは主人公と高校で一緒になるんですけど、実は悪の組織のスパイなんです。

でも、悪いことなんてしなさそうな人当たりのいい好青年なので主人公が本当の響くんを暴いていくんです。

そしたら、実はもともと政府のスパイとして悪の組織に潜入している仕事人間で。

学校は悪の組織に潜入するためのカモフラージュって感じなので政府の人物でも、悪の組織の一員でもない、むしろ真逆の性格の人当たりのいい好青年を演じているんです！

ちなみに、音鳴 響っていう名前は本名じゃなくて、明響 爽っていう名前が本名らしいです。」


どくりと心臓が跳ねるのがわかった。


その音鳴響という少年は、まさにトリプルフェイス、という言葉が似合う。



まるで、僕がアニメのキャラクターになったようだ。


「詳しいですね。その、響くんが凡アカの中で好きなんですか？」


「そうなんです！なんでも知ってますよ！あ、そういえば今度、LIMEキャンペーンというのがやるみたいで、響くんのLIMEがゲットできるという素晴らしいキャンペーンがあるんです！待ち遠しいなぁ！」


LIME、という言葉にピンとくる。



僕の中では、LIME＝柊Aという式が出来上がっているので、必然的に思い出されるのは柊Aについてだ。


確か、柊Aの親友と出会ったきっかけがアニメだったか。


ところで、１つ、思ったことがある。



もし柊Aがただの一般人で、しかしあのLIMEの送り主が柊Aだったら。

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