13−徹夜 ページ13
ひいらぎ
前回は違うアカウント名だったので、一瞬だけ誰だと思ったがそれも束の間。
口にしてみるとやっぱり何度も言ったその名前で。
それにしても、よくここまで粘るものだ。
最初のLIMEは凍結されたというのにまだやるのか、そこまでやる意味がわからない。
トーク画面を開くとやっぱり予想通りというか案の定というか、愛を綴った言葉であふれていた。
今日は珍しく仕事を持ち帰ることがなかったので、このまま寝れるかと思っていた。
だがこれは、今調べなくてはならない案件だろう。
今夜も徹夜だな。
「降谷さん、昨日も徹夜したんですか。」
そう資料を差し出して言ってくるのは僕の部下である風見だ。
このクマを見てそう判断したのだろう。
心配そうに言ってくる風見も、クマができている。
「ああ。風見も徹夜したんだろう？あまり根を詰めるなよ。」
「いえ、自分は…。降谷さんは確か昨日は仕事を持ち帰っていなかったのでは…？」
「そうだったんだが、また柊AがLIMEを送ってきたんだ。2台も携帯を持っているとは…」
結局、あのあと調べても風見が前回調べたものと同じ結果になってしまった。
通報はした。
「そうですか…。なにか自分に手伝えることはありませんか？」
「そうだな…まあ、何かあったら頼むよ。気持ちだけもらっとく。ありがとう。」
資料を受け取り言うと、一礼してデスクから離れる。
礼儀のいい、よく出来た部下だ。
昼休み、安室透の携帯をみると不在着信が入っていた。
マスターでも梓さんでもなかったので探偵の依頼だろう。
折り返しの電話を入れようと電話をかける。
数コールで出た相手の声はかなり低かった。
「はい。柊です。」
柊Aだ！
僕の渡した名刺を見て電話をかけてきたのだろう。
しかし、絶対に僕が気づいていることに気がついていると思っていたのに電話をかけてくるとは…。
この僕を試しているのだろうか。
「こんにちは。本日、お電話いただきました、私立探偵安室透です。ご依頼でしょうか。」
「あ！こんにちわ！依頼です依頼です。」
僕が安室透だと認識した途端に、声が明るくなった。僕からの電話を待っていたと言うことだろう。
依頼内容を聞くと、LIMEがまた凍結してしまったらしい。
この女、まさか僕が通報したことに気がついていないのだろうか。
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なし子(プロフ) - akumaさん» コメントありがとうございます！気に入って頂けて何よりです(^-^)これからもよろしくお願いします！！ (2019年2月18日 22時) (
レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)
akuma(プロフ) - 新しい話ありがとうございます！18話すごい好きです。面白くて繰り返し読んでます！これからもお願いします (2019年2月12日 21時) (レス) id: f48d4cbf1b (このIDを非表示/違反報告)
なし子(プロフ) - 朝凪来夢さん» コメントありがとうございます！朝凪来夢さんのことすげえ好きなんですけど（） (2019年2月6日 20時) (レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)
朝凪来夢(プロフ) - 私の凡人アカデミアすげえ好きなんですけど() (2019年2月3日 15時) (レス) id: babb22cfda (このIDを非表示/違反報告)
なし子(プロフ) - 颯さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年2月3日 14時) (レス) id: b16c87546b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポトハッハ（なし子） | 作成日時：2019年1月6日 17時
