降谷零の公式LIMEのフェア終了後にLIME送ったら通報された

11−確信 ページ11

「東都って、東京じゃなくて？」

確信を持ったのはこの一言だった。

ポアロの常連である坂本葉月に「東都巡りをしよう」と誘われ、質問をしたのが今の言葉だ。


東京という地域を知っている、Aという名前、

証拠は揃った。

ストーカーの犯人はこの人で間違い無いだろう。


しかし、問題はこの後だ。

どうやっておびき寄せる？

今彼女を坂本葉月から引き離せば彼女は僕が気づいたことに気付くだろう。


考えろ、考えるんだ。これくらい簡単なことだろう、考えろ。

そして案が思い浮かばないまま彼女たちが会計に来てしまった。

焦った僕がとっさに言った言葉は、お世辞に言っても得策とは言えなかった。


「失礼ですが、最近LIMEが使えなくなったりしませんでしたか？」


僕は馬鹿か。こんなもの、まるで自分が犯人ですって言っているようなものじゃないか。

これは完全に失敗した。彼女も僕が気づいたことに気づいて…


「えっ！よく分かりましたね！そうなんです、ちょっと前に凍結してしまって…」

ない、のか…？

動揺の色を見せないということは本当に気づいてないのだろうか。
もし気づいていて演技をしていて、ただの一般人なのだとしたらもっと必至に取り繕っているはずだ。
もっと相手をよく見るんだ、僕。

「そうですか…。何か心当たりは？」


「それがないんですよね。」

そんな純粋な目を向けられてもストーカーの犯人はほぼこの人で確定なんだ。
騙されるな、僕。

「本当に？全くないんですか？」


「はい。全く。」


よく考えてみれば僕に気づかれずに写真を撮ることのできるストーカーだ。

もしかしたらこの人は普通の人ではない可能性がある。

今はなんのアクションも起こさない方がいいだろう。

「そうですか…。」


探偵ということを盾にして作ったこの質問をした意図を常連さんの方は信じてくれたようだ。
柊Aの方はよく分からない。

柊Aが気づいていないという可能性を信じて後日僕のところへと相談をしに来るよう名刺を渡しておく。






今日の収穫はあまりなかった。




ーーーーーー


諸君、私は今日、ものすごくいいものを見つけてしまった。

本当にコナンのグッズがなくなってしまったのか、部屋の整理をしながら探していたらこんなものを見つけてしまったのだ。

降谷零の免許証！！


そう、このアイテムは、降谷零のLIMEのバーコードが裏に印刷されているのだ！

早速新LIMEの方にフレンズ追加しておこう。

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