ギャグ日常日和

Memory14　見えないのは怖い ページ33

※カナダ(天野)の影は濃い。

館の前。

如月「本当にこんな所にあったんやな〜」

天城「噂やと思ってたんやけど・・・あったやん」

雨宮「この寂れた感じ、雰囲気あってええと思うで」

天野「あんまり気乗りしないけどな〜」

桜木「でも、あまり楽しそうな場所じゃないよな〜」

東条「まぁ、ちょっと見てさっと帰ったらいいんちゃう？夕方には出られるやろ」

如月「あんまり長居はしたくないな」

雨宮「とりあえず、入ってみよか〜」

ガチャ


東条「お化けが出るって噂があるんよね。だから誰も近寄らへん・・・」

桜木「確かに。薄気味悪いな〜」

天野「桜木がビビるとかめずらしいな」

桜木「別にビビってなんかはないけど、あれ？如月たち何処いったん？」

東条「なんかね、一階は任せた的なこと言ってさっさと二階行っちゃったけど？」

桜木「マジでか。」

バタン

天野「桜木！横！！」

桜木「え・・・？」


――――――――――――――――――――

２階

雨宮「中は思ってたより綺麗やな」

天城「そやけどさ、おもんないやん。帰ろうさ」

雨宮「天城、怖いん？」

天城「そんなわけあるかい！そうじゃなくてな、ほら」

如月「馬鹿馬鹿しいな。お化けなんているはずないやん。帰ろう」

そう言って如月は歩き出す。

雨宮「一人で行くん・・・？」

如月「ちょっとそこの部屋に違和感を感じたから覗いてみるだけや。」

天城「ええんかいな。」

雨宮「でも、なんか嫌な予感するんやけど。大丈夫やんな」

天城「・・・・・」

雨宮「天城さっきから口数少ないで、いつもより。変なものでも食べた？」

天城「・・・・・いない。何も・・・いない」

如月「東条たちは一階におるけど」

天城「それは分かっとる。なんだろうな・・・？ほら、あれやいつものあれがいないって言うか・・・」

雨宮「いつものあれって？」

天城「俺に勇気をくれる小さな神のことや」

雨宮「・・・・つまり妖精とかってことなん？そんなんも見えない空間ならさっさと引き上げたほうがいいな」

如月「その意見には同意やねんけど、上の階も気になるから見てくる。天城はどうする？」

天城「一緒にいく。」

雨宮「それじゃあ、私はこの階詳しく調べるからまたここで落ち合おうか」

如月「ほな、たのんますわ〜」

天城「３０分もあったら十分やんな。」

雨宮「ほな、また後で」

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