悪いこと…ぜんぶ。 (ページ23)

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私はその場から逃げ生徒会室に向かった

小瀧くんからチケットをもらったのは私だけ…？

【生徒会室】

ドキン…ドキン……ドキン

心臓の音速すぎる……うるさい

考えがまとまらない…！

生徒会のメンバーなんて他にもたくさんいるのに

どうして彼の顔しか浮かばへんの

ガチャッとドアが開いた

小「あ、会長…マジでいた」

彼を見た瞬間ドクンッと大きな音が鳴った

「小瀧くん…どうして…」

小「ずっと会長の顔見たかったんやけど…やっと見つけた…良かった、会えて」

好き

もうだめ………ごまかせへん

そばにいたい…触れたい…

私だけを見てほしい

矢野先生を想っていたときは

見ているだけでよかったのに

「小瀧くんって何考えてるのかわかれへんよね…」

小「なんでですか、結構わかりやすく動いてるつもりだけどな」

「わからへん…」

小「どうしたんですか、会長…俺のことが知りたいんですか？」

小瀧くんと私の距離が近く

「うん、知りたい…」

小「え、え？いやいや…答え間違ってますよ。俺のこと…」

「間違ってないよ…知りたいの」

小「ちょっと待った……近すぎ」

小瀧くんの顔が少し赤く見えたのは気のせい…？

小「ハァ…生徒会室来なきゃよかった」

「小瀧くん…」

と言って彼の手に触れようとした

小「さわんないで」

え…

小「水曜日じゃないのに…手…出しそうになるから」

その言葉を聞いてなぜか、私は彼の手を両手で掴んだ

外では後夜祭恒例のフォークダンスをやっている

そんな中…小瀧くんに少し苦しいと思うくらいの

強さで抱きしめられていた

小「会長から来たんや…もう知らんから」