悪いこと…ぜんぶ。 (ページ17)

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唯「カチューシャかなー、人気の理由はあれやね！…ん？」

「どうしたん？」

唯「あれ、絶対連絡先教えてとか言われてるわ～」

席に座っている女の子が携帯を持って小瀧くんに話しかけていた

小瀧くんの顔は少し困っている様子だった

困ってるなら早く断ればええのに…

唯「A、列動いたよ」

「あっうん」

断った…よね？

10分待ってやっと中に入れた

日高「あっ、あの時はどうも会長さん」

日高さん…やっぱり覚えてますよね…

私は日高さんにチケットを渡した

「よろしくお願いします」

日「…どうぞ中へ」

今…睨まれたような…

「は、はい」

小瀧くんは私の声に気づいたのか

後ろを振り返り私に微笑んだ

席に案内され座り小瀧くんをが来るのを待っていたが

すぐに来てくれた

小「会長、いらっしゃいませ」

「う、うん！チケットありがとう…」

唯「ねぇ～おかえりなさいませ、お嬢様とかとちゃうん？」

！？！？！？！？

「こら、唯！変なこと言っちゃ…」

小「いいですよ」

唯・私「え」

小「おかえりなさいませ、お嬢様……とかこんな感じ？」

と私の方を見てきた

周りに座っていたお客さんがきゃーと一気に声を上げていた

客A「小瀧ちゃん！ちょっとそれこっちでもやってや！」

客B「ずるい！」

小「小瀧ちゃんとか言う人にはやりませーん！この席限定やから」

唯「ラッキー！執事やってもらっちゃったね…うわっA、顔やばい！」

「…え？」

私は小瀧くんに見られないよう頬を両手で覆い

下を向いた

小「え…会長、どんな顔してたん…見逃した」

と私の顔を覗き込んできた

男1「望～」

小「あっ呼ばれた…すいません、注文決まってます？」

「うん、チョコケーキとミルクティー２つずつ」

小「かしこまりました」

忙しそう…

朝からずっと働いてたんやないかな

15時からは小瀧くんと一緒の見回り…

「小瀧くん！…小瀧くんの見回り誰かに代わって貰えるか聞いてみようか？みんな無理だったらまた矢野先生に…」