悪いこと…ぜんぶ。 (ページ15)

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彼は優しく私のことを抱きしめた

小「分かってますよ……バカやなぁ… 今日にせなよかったのに」

強く抱きしめられてるわけやないのに胸が苦しい

小「会長と2人きりになるのってデートの日から初めてですよね」

「せやな、ここ最近は曜日も関係なく忙しくしてたから」

水曜日も2人きりにはならなくて…

苦しくて……ドキドキして……

思考回路が正常に働いていない

小「電気ついた」

「電気…？」

小「図書準備室の」

「！？」

私…今……図書準備室の事忘れてた？

私…ずっとなに考えてたの？

小瀧くんの手が私の頬に触れた

小「逃げんといて」

「…っ」

小「なんでそんな顔してるんですか？」

小瀧くんのせいだよ

小瀧くんは私と目線を合わせるため

下を向いていた私の顔を小瀧くんの方へと誘導された

え……

小瀧くんの顔が近づいてきてとっさに目を瞑った

ちゅっとおでこにキスを落とされた

小「矢野先生と見回りできるようになってよかったですね」

「っ…」

小「…くらいの嫌味でも言ってやろうかと思ってたのにな…まぁ、俺も会長と見回りあるしええけど…会長…これ、貰ってくれます？」

と紙を渡してきた

小「模擬店のチケット」

「えっ行ってええの！？ありがとう！……あの…私も…あげる」

と言って模擬店のチケットを渡した

「良かったら来て…」

小「…ありがとうございます。俺…会長のクラスは絶対行く！」

と笑顔で言われた

渡して良かった…

小「会長！抱きしめてもいいですか？(にっこり)」

と両手を広げて待っていた

「今さら聞かんでええよ……今日…水曜日やから」

この言葉はいつから…

こんなに都合のいい…

言い訳になってしまったの

小「毎日水曜日やったらいいのにな～」

「水曜日だと学園祭できないよ…」

小「うわ！まともに返された」

「(笑う)」

やっぱり小瀧くんといると落ち着くし楽しい