悪いこと…ぜんぶ。 (ページ14)

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「小瀧くん…言うたやん！お礼にデートしてって！これがデートじゃなく生徒会の仕事ならお礼したことにならなくなるから…せ、せやからこれは…デートじゃなきゃ困るの…」

小瀧くんは無言で私の事を見つめている

「あと…『大嫌い』は言いすぎた。ごめんなさい…」

小瀧くんはいきなり笑い出した

小「なんで、会長はそこで謝ったりするん笑」

「それは……」

小「そういえば…手痛くない？」

と小瀧くんは私の腕を優しく撫でた

「大丈夫…」

小「会長はズルイな…」

と言って撫でるのをやめて手を繋ぎ歩き出した

「どこ行くん？」

小「知らないんですか？デートって夜まで一緒にいなきゃいけないんですよ」

「また嘘なんやろ」

私たちはその日思いっきり楽しんだ

あれからしばらく経って

ついに来週は学園祭

男子「模擬店のチケット全員渡ったー？」

クレープ………小瀧くん好きかな

唯「それ、例の後輩くんに渡すん？」

とニヤニヤして聞いてきた

「唯！！びっくりした」

唯「渡すん～？ねぇねぇ」

「わ、わからん」

唯「ふーん…あ！付き合ったら教えてよ」

「せやからそんなんじゃ…」

唯と少し話しすぐに生徒会室に向かった

そういえば今日は水曜日や

「それでは会議を始めます、まず…学園祭の見回りは例年通りペアで行いたいんですが11時からが私しかいなくて誰かクラスで都合つけられそうな人いませんか？」

小「会長、俺……」

先「俺がいこうか？」

「えっ先生が…？」

先「確か女子同士は危ないからダメだったんだよな？」

「はい…」

【二時間後】

会議が終わりみんな帰っていった

小「今日はずいぶん早く終わりましたね、この頃20時過ぎてたのに」

「せやから、早く終われるように重岡くんに調整してもらったんよ」

小「…なんで水曜日？……俺に触りたいから…とか？」

「ちゃうから！ずっと忙しかったし今日くらい早く帰った方がって思っただけ…！」

いきなり小瀧くんに腕を掴まれ彼の胸に飛びついてしまった