【ヒロアカ】個性”怪異” (ページ39)

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怪異37 ページ39

「母さーん！」

母「あら」

これは……

母「走ったら転けるわよ」

「大丈夫！」

小さい頃の私だ……

壊乱「Aは元気だなァ…」

母「それが子供ですもの」ｸｽｸｽ

個性が発現する前は母さんは優しかったな…その頃からでも浮気癖はヤバかったけど…

「どんな個性が出るのかなー！」

母「そうねー…父さんみたいな個性だったり？」

壊乱「俺か…。もしかしたらどっちも！って言う事もあるかもよ？」

母「そうなると、個性の制御が難しくなるわね…」

壊乱「俺達なら大丈夫さ」

母「だと良いけど…」

そうだ、この頃はまだ平和だった
私の個性が出始めてから、この家は一気に崩壊した

母「留守番よろしく」

父「冷蔵庫から酒持ってこい」

母さんは浮気が多くなり、性根はますます腐っていった
父さんは、酒癖が酷くなり、アルコール中毒まで一歩手前になった
母さんは私を見なくなった
その代わり、テストの点数や勝負事に関しては一番を取るように望み、私に暴力を振るようになった

母「アンタみたいな化け物、産むんじゃなかった…」

そう言いながら暴力を振る母さん

父「A、大丈夫か？」

父さんは、酒癖が悪くなっても私を放っておかず、私の心配をしていた

『こんな個性＿＿＿＿。』

望むなら、あの頃に戻りたい
家族皆、仲良くしていたあの頃に……

『ん……』

目を開けると……

相澤「爆睡だったな」

『くぁwせdrftgyふじこlp!!!』

相澤先生がいた
怖ぇよ！
いつの間にいたんだよ!!

『ビックリしたァ…。何してるんですか、相澤先生』

相澤「そろそろ休憩終わるぞ」

『スルーしないでもろて』

相澤「お前が居ないって騒ぎになってたんでな。探してたらここにいたと言うわけだ」

『ゆっくりさせろよ……』

相澤「お前……泣いてたのか？」

『は？何言って…』

目元を触ると微かに濡れていた

『あれ、なんで……』

相澤「……訳は聞かんが、溜めているとしんどくなるのはお前だぞ。信用している奴に、話すぐらいとかしろよ」

そう言って頭をポンポン撫でる相澤先生

『?!』

相澤「俺はそろそろ行く。お前もそろそろ来いよ」

相澤先生はそう言って保健室から出て行った

『何今の…。…あ〜！私らしくない!!さっさと行こ!!///』

皆と合流するまでは顔の赤みが引かなかった私だった