神獣の力を持つ女の子【ワンピース】 (ページ37)

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22話『酒場の一件』ページ37

『……匂いはこっちからね』

ゾ「犬かよ」

『失礼な、虎よ虎』

ゾ「しっかし、人が全然いねぇな」

『外れの方に匂い……。そっちに集まってる。ルフィの匂いは……ﾋﾟｸ』

ゾ「？どうした」

『デカい音に火薬の匂い。ルフィはあっち！』

ゾ「(ほんとに犬じゃねェか)よし、行くぞ」

『！あの女の人、危ない……！』

ゾ「チッ……！」

ゾロが先に行く

ゾ「女一人に何人がかりだ」

「「「!!!?」」」

ナミ「！え…」

ル「ゾロォ!!!!」

『ルフィ！』

ル「姉ちゃん！」

ゾ「ケガは」

ナミ「…ええ…平気」

ル「やー、よくここがわかったなァ!!早くこっから出してくれ」

『ルフィ、何遊んでるのよ。鳥に連れていかれて見つけたら今度は檻の中って……。このバカ弟！』

「おい、あいつ…ゾ…ゾロって言わなかったか？」

「”海賊狩りのゾロ”か!?何で泥棒と喋ってんだ…!?」

ナミ「あいつの言ってたもう1人の仲間って…”海賊狩りのゾロ”の事…!?どうなってんの…!?」

？「貴様、ロロノア・ゾロに間違いねェな。俺の首でもとりに来たか？」

ゾ「いや…興味ねェな。俺はやめたんだ。海賊狩りは…」

『(あれが、”道化のバギー”)』

バ「俺は興味あるねェ。てめェを殺せば名が上がる」

ゾ「やめとけ、死ぬぜ」

「うおおお、やっちまえェ船長!!ゾロを斬りキザめェ!!!」

バ「本気で来ねェと血ィ見るぞ!!!」

ゾ「……！そっちがその気なら……!!!」

そう言ってゾロはズバッとバギーを斬る

ル「うわっ、よえーなあいつっ!!」

ナミ「………うそ…」

「へへ…」

ドサドサと落ちるバギーの身体

ゾ「………何て手ごたえのねェ奴だ…」

「へっへっへっへ…」

ゾ「………？」

ル「おいゾロ！早くこっから出してくれ」

ゾ「！ああ」

『(おかしい…。さっきからバギーの一味は笑ってばっかり。自分の船長がやられたって言うのに……)！待って…』

ゾ「？」

『さっきから”血の匂い”が”しない”。刀でやられたなら血は出るはずなのに、さっきから全然しない！』

ゾ「!?まさか…!?」

ドスッ！

ゾ「ガフッ…」

『ゾロッ!!』

ドスッ！

『ガッ…！しまっ、た…！』

ル「姉ちゃんっ!!?ゾロっ!!?」

ゾ「くそっ!!何だこりゃあ一体…!!」

『多分、バギーの能力だよ…』

バ「正解だ女。バラバラの実……!!!それが俺の食った悪魔の実だ!!!俺は斬っても斬れないバラバラ人間なのさ!!!」