神獣の力を持つ女の子【ワンピース】 (ページ24)

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12話『海軍大佐”斧手のモーガン”』ページ24

「や…やりやがった…!!あいつ誰だ!!」

「大佐の息子を殴りやがった…!!モーガン大佐が黙ってないぞ!!!」

『ハァ……やってくれたわ……ほんと』

私は少しルフィに呆れ、溜息をつく
その一方でコビー君は顔面蒼白になって必死でルフィを止めていた

ｺﾋﾞ-「ルフィさん!!こらえて下さい!!仮にも相手は海軍です！」

ル｢知るか！何やっててもクズはクズだ!!｣

？「な…な…殴りやがったな!!この俺を殴りやがったな…!!親父にだって一度も殴られた事ねェのに…!!」

？「おれは海軍大佐モーガンの御曹司だぞ!!!親父に言いつけてやる!!!!」

「「「「!!!」」」」

海兵に支えられて起き上がったそいつは、半ばヤケになりながら怒鳴りつける様に叫んだ
モーガンの名が上がった途端に人々はビクッと体を揺らす
モーガンと言う奴がどれだけ怖がられている存在かがよく分かる

ル｢”お前が”かかって来いよ｣

ｺﾋﾞ-「ルフィさん、お願いですからやめて下さい!!」

『そうだよルフィ。少しは落ち着け』

？「おれを殴ったことを後悔しながら死んでいけ!!お前は死刑だ!!!親父に殺されちまえ!!」

ル｢…あんな奴、これ以上殴る価値もねぇ｣

殴った拍子に落ちた麦わら帽子をルフィに渡すと、ルフィは頭に被り直した
「バーカ!!」と、捨て台詞を吐き捨てて海兵に支えられながら帰っていくそいつを私は横目で見る
そしてまた、溜息をつく

ｺﾋﾞ-「行っちゃった…」

コビー君が呆然と見る中、さっきの少女が目を輝かせてはしり寄ってきた

「すごいのね、お兄ちゃん！胸がすっとしちゃった！」

ル「そうか？じゃあもっと殴っとけばよかったな！」

なはは、と笑うルフィに私は呆れの目を向ける
すると突如

「リ…リカ!!こっちへ来なさい!!」

『……君、リカちゃんって言うの？』

リカ「うん」

「あの人と口を聞いちゃだめ！仲間だと思われたらリカも殺されちゃうのよ!!」

リカ「でも……」

『お母さんの言う通りだよ。速くお行き』

私がそう言うとリカちゃんはお母さんの所まで走って行き母親と共に家に入る

その後コビー君が頭を抱え顔を真っ青にして慌てだした

ｺﾋﾞ-「やっぱりただじゃ済みそうにありませんよ!!例の”大佐”が怒って、下手すれば海軍が動く恐れも…」

冷や汗をダラダラを流しながらそう言うコビー君
対してルフィは

ル「その時はその時だ！俺、ゾロに会ってくる｣

『え？ルフィ?!』

ル「もちろん姉ちゃんも」