神獣の力を持つ女の子【ワンピース】 (ページ20)

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8話ページ20

そう告げて、少女はおにぎりを二つ差し出す

「私、はじめてだけど一生懸命作ったから…」

ゾ「ハラなんかへっちゃいねェ!!そいつ持ってとっとと消えろ!!」

「だけど…」

ゾ「いらねェっつったろ!!帰れ!!踏み殺すぞガキ!!」

ゾロが怒鳴ったその時、扉がギギ、と重い音をたてて開いた
そして誰かが入ってくる

？「ロロノア・ゾロォ!!!イジメはいかんねェ。親父にゆうぞ」

「「！」」

ル｢また変なのが出でたな…｣

ｺﾋﾞ-「あれはきっと海軍のえらい人ですよ…。よかった、あの子殺されなくて…」

ホッと一息つくコビー君だがゾロはチッと苛立たし気に舌鼓をうったのが見えた

ゾ「七光りのバカ息子が……」

入ってきたそいつを見て悪態をつくゾロ
耳ざとくその声を聞き取ったそいつは「バカ？」と、ゾロを睨んだ

？「こら調子にのるなよ。おれの親父はかのモーガン”大佐”だぞ!!」

そんなそいつの隣には海兵が護衛としてなのか二人いる
近くにいる少女に気づいたそいつはニヤリと笑った

？「おやおやお嬢ちゃん、おいしそうなおにぎり持って差し入れかい？」

「あ！だめっ!!」

持っていたおにぎりを乱暴に奪い口に入れる
が、途端そいつは吐き出した

？「ぷへェっ！まずう!!く…くそ甘ェ!!砂糖が入ってんぞこりゃ。塩だろうが、ふつうおにぎりには塩っ!!」

「だ…だって甘い方がおいしいと思って…!!」

？「こんなもん食えるかボケッ!!」

おにぎりを投げ捨てたそいつはそのまま靴で踏みつけおにぎりをぐちゃぐちゃにした
それを見てその少女は悲痛な声を上げる

「ああっ!!やめてよ!!やめて!!食べられなくなっちゃう!!」

ｺﾋﾞ-「ひ…ひどい。あの子がせっかく作ったのに…！……ひっ！」

『………』

ル「どうした？……げっ！」

見ていたコビー君は私の方を向くと悲鳴をあげた
そしてルフィも
なぜなら私はニコニコの満面の笑みで殺気を出しているからだ

ｺﾋﾞ-「だ、大丈夫ですかね……」

ル「お、怒ってる……(￣▽￣;)」

ｺﾋﾞ-「こ、怖すぎますよ…！」

すると突然、少女が投げ出された

「いやあああ!!!」

そして、少しジャンプし、その子をキャッチする

『……大丈夫？平気？』

「はい、ありがとうございます」

ｺﾋﾞ-「なんてひどい奴なんだ……」

ルフィが堀の方向を見ているので私はコビー君に

『悪いけどコビー君。先にその子と行っててくれない？後で追いつく』

ｺﾋﾞ-「？はい」