神獣の力を持つ女の子【ワンピース】 (ページ19)

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7話ページ19

ル｢あれがそうかぁ…あの縄解けば簡単に逃がせるよな。あれじゃあ｣

ｺﾋﾞ-「ば…ばかな事言わないで下さいよ!!!あんな奴逃がしたら、町だって無事じゃ済まないし、ルフィさんだって殺そうとしますよ、あいつは!!!…………いやでも海賊狩りだから………」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

必死になってルフィを止めるコビー君だがその後ブツブツと何か言っている
その時、私達よりも低い声が私達を呼んだ

ゾ「おいお前ら」

ル｢ん？｣

ｺﾋﾞ-「ひい!!」

『コビー君、ビビりすぎ』

怯えるコビー君を落ち着かせる

ゾ「ちょっとこっち来て、この縄ほどいてくれねェか。もう九日間もこのままだ。さすがにくたばりそうだぜ」

ル｢おいあいつ、笑ってるぞ｣

ｺﾋﾞ-「しゃ…!!しゃべった……!!!」

『そりゃ、人間だから話すわよ……』

コビー君に少し呆れる

ゾ「礼ならするぜ。その辺の賞金首ぶっ殺して、てめェらにくれてやる。ウソは言わねェ、”約束は守る”……」

ｺﾋﾞ-「だ…だめですよルフィさん!!あんな口車に乗っちゃ…!!
縄を解いたとたんにぼくらを殺して、逃げるに決まってるんですからっ!!」

ルフィが縄を解きに行くのではと思ったのか、コビー君は焦りまくってとにかく留めようと必死になった
だがルフィは、平然と言ってのけた

ル｢殺されやしねェよ。おれは強いからね｣

ゾ「あァ!?」

自慢げなルフィに、ゾロは凄む声を出し、その声を聞いたコビー君は身震いした

ｺﾋﾞ-「(こ……この人はもお〜〜!!)」

『コビー君、これがルフィの呑気さよ……』

ｺﾋﾞ-「(AさんはAさんでもう諦めてる〜!)」

その時、私達の隣でガタッ、と物音がした
3人同時に顔を横向ければ、そこにはハシゴがかかっていた

ル｢ん？｣

ｺﾋﾞｰ「え!?」

「しーっ」

その子はそのまま中へと入ると、こそこそとゾロの方へと歩いていった

ｺﾋﾞ-「あ……!!ちょっときみ、危ないよ!!」

ゾ「オイ何だてめェ」

ゾロのその声を聞いたコビー君はサァ…と顔を青くする

ｺﾋﾞ-「ど、どどどうしましょうルフィさん、Aさん!!あの子殺されちゃいますよ!!」

『言葉自体に殺気はないけど……』

ル｢自分でやれよ。そうしたいのなら｣

私達が話している中、少女はどんどんゾロの方へ近づいていった

ゾ「殺されてェのか…消えなチビ!!」

「あのね、私おにぎり作ってきたの！お兄ちゃんずっとこのままでおなか空いてるでしょ？」