神獣の力を持つ女の子【ワンピース】 (ページ17)

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5話『”海賊狩りのゾロ”登場』ページ17

色々あり、やっと海軍基地に着いた

『ここが海軍基地……』

ｺﾋﾞ-「はい!!ついに!!」

ル「すごいのな、コビー！」

ｺﾋﾞ-「え？」

ル「ちゃんと目的地についたよ！｣

その言葉に私は呆れる

『当たり前よ。航海士の力は最低でも必要なのよ』

ｺﾋﾞ-「Aさんの言う通りですよ。海に出る者の最低限の能力です！ルフィさんだって毎度漂流してちゃ海賊になんてなれませんよ。せめて航海士を仲間にするとか」

『(私も、航海士の知識は少し持ってるけど)』

ルフィとコビーが話している間、そう思う
そして突然ルフィがメシにすると言ったので私達はご飯屋さんへと脚を向ける

・

ル｢じゃ、この町でコビーとはお別だな。海軍入って立派な海兵になれよ！｣

FOOD FOOと言う店でご飯をたらふく食べ私達は会話を続けていた
ルフィに激励を送られ、コビー君は嬉し涙をこぼす

ｺﾋﾞ-「はい…!!ありがとうございます…!!!ルフィさん、Aさんも立派な海賊になって下さい！…いずれは敵同士ですけど…っ…！」

『泣いているの？』

ｺﾋﾞ-「泣いでまぜん゙っ!!」

浮かんだ涙を拭いながらコビー君は言う
それを微笑んで見ていた私は
ロロノア・ゾロの居場所を考え始めた

ル｢…そういや基地にいるのかな、あの…”ゾロ”って奴」

”ゾロ”の名前を聞いた瞬間、大きな音をたてて店内にいた人全員が跳ね上がった
”ゾロ”の言葉に反応したらしい
目をパチクリさせる私達にコビー君は小声で話す

ｺﾋﾞ-「ここではゾロの名は禁句のようですね…」

ル｢ふーん……｣

『なるほどねぇ』

いそいそと席に戻る客を横目に、コビー君は話題を変える

ｺﾋﾞ-「さっき貼り紙を見たんですけど、ここの基地にはモーガン大佐……という人がいて…」

ガタガタァンｯ!!

ｺﾋﾞ-「え!!?」

ル｢あはは!!｣

『(大佐の話題が出たくらいでそんなに動揺する？何か匂うはね……この町は)』

・

店を出、私達は町を歩いていた

ル｢にゃははー！おもしろい店だったなーっ。俺、後でもう一回行こうっ｣

ｺﾋﾞ-「妙ですよ…!!ぼく、なんだか不安になってきました…!!
いつ脱走するとは限らないロロノア・ゾロの名に過敏になる気持ちはわかります。でもなぜ海軍大佐の名にまで怯えるんでしょうか…！」

ル｢さあな。なんかノリで吹っ飛んじゃったんじゃねぇ？｣

ｺﾋﾞ-「そんなわけないじゃないですか!!」

『コビー君の言う通りだよ』