酔いしれたい(side N) ページ41
ファンに嫉妬してるなんて、すげぇかわいい。
俺の事でいっぱいになって涙が出るなんて、嬉しすぎる。
これ以上好きになるのがこわいなんて、みおはどれだけ俺の事が好きなの。
もう1度彼女を抱き寄せて、腕の中におさめた。
こんな事言われて、抱きしめずにいられる男なんかいない。
受け止めるよ。
不安や迷い、揺らぎ、何もかも。
だから全部俺に委ねてほしい。
「みお、そのまんまの君でいいから、俺の恋人になって」
俺の胸に身を預ける彼女は、遠慮がちに俺の背中に腕をまわすと、小さくうなずいた。
あぁ、みお、好きだ。
ずっとここにいて。
愛おしい。
もうこれ以上言葉じゃ伝えきれない、俺の想い。
名前を呼んで、彼女の視界に俺を映す。
揺らぐ瞳と濡れた頬。
そして俺を求めるみおの紅い唇に、ゆっくりと近づく。
お互いの鼻先が当たり、見つめ合ったまま微笑み、
そして、
至福の時…
俺の溢れる想いを、彼女の甘い唇に注ぐ。
それを懸命に受け止めるみお。
僅かに開いた隙間から、彼女の口内に舌を侵入させると、素直に受け入れてくれる。
もっと、受け止めて。
まだ足りない。
みおの想いも俺にちょうだい。
絡み合う舌先。
混じり合う吐息。
角度を変えて、何度も味わう。
甘美なキスを。
『んっ、はぁっ…まっ、て…』
みおが俺の胸を叩くからなんとか唇を離せば、俺を見上げる彼女はもう、俺でいっぱいってカオ。
たまらないな、そのカオ。
そそられる。
「みお…まだ足りない」
腰を両手で抱き寄せて、さらに体を密着させると、顔を真っ赤にして俺の胸に顔を埋めるみお。
かわいい。
もうこの先へ進みたい。
「みお、この先、進んでもいい？」
咄嗟に、彼女の潤んだ黒い瞳が俺を見上げる。
『あ…の…』
「明日は仕事？」
『…ん、仕事』
「じゃぁ朝、家まで送る」
そう言って甘いキスを再開させようとしたら
『まって…西島君』
「なぁに？」
唇が触れるか触れないかの距離。
『シャワー浴びたい…』
「ダメ。そのまんまのみおを抱きたい」
『えっ、ちょっ…んっ』
うるさく言われそうだから、唇をキスで塞いだ。
初めは抵抗してたみお。
でもすぐに俺の舌を受け入れて、おとなしくなった。
そう、素直に、感じるままに全てを俺に委ねて。
酔いしれたい。
君と俺だけの甘美なひとときに。
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さら(プロフ) - 恋葉さん» コメントをありがとうございます。完全自己満な作品に感想をもらえて嬉しいです。その曲知らなかったので聴いてみました。いかようにも解釈できる、想像膨らむ歌詞ですね。好きなシーンを伝えてもらえて最高にハッピーです。読んでくれて感謝です。 (2020年4月24日 3時) (
レス) id: 9f1002156f (このIDを非表示/違反報告)
恋葉 - 楽しませていただいております！！！個人的には7ページのチョコレートの話、Da-iCEのチョコレートシンパシーに似ててすっごい好きです(*´∇｀*) (2020年4月23日 19時) (レス) id: 35a567dc92 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - てんさん» コメントをありがとうございます。楽しみにしてもらえるって嬉しいですね。これからもニッシーの恋の行方を見守って下さい。 (2019年5月9日 1時) (レス) id: 012c2a9612 (このIDを非表示/違反報告)
てん - いつも楽しみにしてます！この物語のにっしーが好きすぎます(*´ω｀*) (2019年5月8日 11時) (レス) id: 3758975c70 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 憂さん» コメントをありがとうございます。とっても励みになります。楽しんでもらえてよかったです。 (2019年4月25日 3時) (レス) id: 012c2a9612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さら | 作成日時：2019年4月17日 4時
