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罪悪感 ページ24

部屋に着いて深くため息をつく。



さっき、西島君と一緒に歩きながら気づいてしまった。



私は、香織と佑一郎君の結婚を祝う資格は無いと。



来月には結納をする原田主任と関係を続ける私に結婚を祝福されても、香織と佑一郎君は嬉しいわけない。



優しい2人は、そんなこと絶対に言わない。
でも私がしていることは、2人の幸せを踏みにじる。



「香織の笑顔、まぶしかったな…」



香織の幸せそうな顔が浮かぶ。
と同時に、自分がしていることの罪悪感に苛まれる。



香織と佑一郎君の幸せを心から願っている。
でも今の私は祝福しちゃいけない。



原田主任と終わりにすべきだって、わかっている。
こんな関係は誰も幸せにならない。



わかっているけれど、彼と離れたくない。
1番じゃなくてもいいから、そばにいたい。
こんなに大好きなのに、どうして私じゃだめなんだろう。



スマホのメッセージ受信音。
確認すると西島君だった。



西島家に着いた。佑一郎と香織、本当に良かったよな。今度、改めてお祝いしような!


西島おやすみ



西島君のあのまっすぐな笑顔が浮かぶ。



私もあんな風に心から笑いたい。

会ってない(side N)→←力になれること(side N)



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作者名:さら | 作成日時:2018年10月29日 0時

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