君と (ページ42)

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2人でラーメンを食べて、帰路についた。

みおはあんなに泣いてたとは思えない程、おいしそうにラーメンをすすってた。

それを見て、安心した。
食欲があるのはいいことだ。

今の表情もリラックスしていて、穏やか。

よしよし。

今日会った時の、みおの生気を感じられない表情をどうにかしたかった。

少し痩せたように見えたことも、心配だった。ちゃんと食べてるのかって。

でも、大丈夫だと思う。

まだ解決したわけじゃないし、俺が直接何かできるわけでもない。

でも、もしまたみおがつらくなった時は、俺が一緒にいたいと思う。

それにしても…

みおの相手、どんな奴だろう。
婚約者がいるのに本当に最低だと思う。

そんな奴とはさっさと終わりにして、もっといい恋愛しろよって、言いたい。

言わないけど。

そんなこと、みおはわかってる。

再会した時の、夏色を気持ち良さそうに歌っていた彼女の笑顔を思い出す。

今思えば、あの時も悩んでいたんだろうな。

ずっと、無理してるんだと思う。

そんなに無理していたら、みおがいつかこわれてしまう。

そんなこと、絶対にさせたくない。

みおには伝わってる。

1人じゃない。
俺や香織、佑一郎がいるってこと。

大丈夫。

みおは前に進める。