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着替える？
どういう事？
「？」
怪訝な顔してしげを見る私を他所に、しげが浴衣を脱ぎ出した。
「え！？は！？」
重「見んなやー。お前のも見んで？」
「え？何？わからない」
重「ええからはよそれ着ろって」
え？何で？全然わからないけどとりあえず言われた通り脱衣所で着替える。
いや確かにばっちりトータルコーデの完成ですけど。
めっちゃかわいいですけど！
「とても、かわいい！」
脱衣所を出てしげに見せるとしげも私服に着替えてる。
重「おー。よかったやん。
あ、ちゃんと巻いとき」
手元にあった神ちゃんのストールを奪うと首に巻いてくれた。
そのまま私の手を握って歩き出すしげの逆の手には残りのプレゼントが手提げ袋に入ってる。
「どこ行くの？」
重「ええとこー」
この豪華旅館に勝るいい所なんてあるの？
旅館のフロントまで戻ると、女将さんと仲居さんが行ってらっしゃいませと見送ってくれる。
とりあえず会釈を返してそのまま旅館を出た。
重「すぐそこやから」
旅館の駐車場の脇道を行くと見えてきたのは箱根に似つかわしくないオフィルビルのような建物で。
見た目こそ無機質だけど、中に入るとエレベーターに続く道を星型のガーランドが照らしてる。
なんだろう。バーとか併設してるのかな？
しげが何も言わないものだから、私もなんとなく無言でエレベーターに乗り込んだ。
最上階のボタンを押したしげの指を見て、そのまましげの顔を見る。
私の視線に気づいたしげが目ぇつぶっときって冷たくて少しやらかい手で私視界を遮った。
《チンッ》
あ、着いた。
今でもこんな音するエレベーターあるんだ。
そんなどうでもいい事考えてたら、たぶん扉が開いたんだろう、冷たい風が体を駆け抜けて、不意を突かれて身震いする。
重「寒い？」
「ううん、大丈夫」
しげの片手は私の手を引いて、もう片手で私の視界を奪って。
されるがまま数歩進むとしげがいくでと呟いて手を離した。
「う、わ」
視界の先に見える大きな木のオブジェと無数に飾られたガーランドと電球。
その木を囲うようにドーム型のテントがいくつか点在している。
立っている男性にしげが名前をつげると5番へどうぞと案内された。
「ちょ、何これ何これ何これ！」
重「(笑)」
いわゆるフォトジェニックスポットなのに、たぶんテントの数しか人をあげないからだろう、静かな空間で、つい小声になる。
重「ここやって」
しげに言われてテントを覗くと、私は叫び声を上げたいのを必死に我慢しなきゃいけなくなった。
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のら(プロフ) - chiiiiiさん» コメントとありがとうございます！受験...！大変な時期ですね！そんな時にも読んで頂けて嬉しいです。私もそんな話書きたい...(笑)このシリアスモードが落ち着いたら是非、書かせてください！ (2019年11月13日 20時) (
レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
chiiiii - この小説が受験勉強の癒しです！風邪っぴきしげちゃんの看病が見たいです！これからも頑張ってください！ (2019年11月7日 21時) (レス) id: f05db0f9cf (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - よしのさん» 作者の妄想話をそんな風に言って頂けて嬉しいです！お気遣いもありがとうございます、頑張ります！ (2019年11月1日 8時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！キュンとして頂けて嬉しいですー！更新頑張りますね！ (2019年11月1日 8時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - すごく素敵な作品で、きっと完結しても何度か読み直すんだろうなと思っています！無理せずゆっくり頑張ってください＾＾ (2019年10月30日 20時) (レス) id: 20fd6cf58f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら
| 作成日時：2019年10月18日 21時
