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大毅が言った通り、私の誕生日以降2人でゆっくり過ごせる日はほぼ無かった。
ただ仕事で顔は合わせる訳だし、何より忙しくて寂しいと思う間も無くカウントダウンコンサート。
少しばかりの正月休み、大毅は地元に帰るほど休みはないからと私の家に泊まりにきて。
重「...あかんって。コタツはあかん。
人間をダメにすんねんこいつ」
「だいちゃん、いい子だからテッシュとって」
重「アホか。それよりゴミ箱ちょっとこっち寄せて」
「無理、届かない」
重「またジャンケンすんのか」
「私1日でこんなジャンケンしたの生まれて初めてだよ」
重「そんなん俺もじゃ(笑)」
基本引きこもりがちな私達は見事にコタツ廃人として休みを満喫してる。
「いよいよライブだね」
重「楽しいで、まじで」
「私ライブとか行ったことないから。
会場がさ、すごそう」
重「めっっっちゃ広いで！？
ほんでそん中におるのがさ、皆俺らの事好きで会いに来てくれてんねんで？ヤバいやろ」
そう話す大毅の目はキラキラしてて。
本当に楽しみだし、ライブが大好きなのが伝わってくる。
重「はよ、Aにも見せたいわー」
うん。私も早く見たい。
ぬくぬくのコタツでみかんをつつきながら、私はすぐそこに控えたライブにずっと胸がドキドキしてる。
「ライブに並行して歌番組も結構あるからね」
重「それ他のグループも出るやろ？楽しみやなぁ」
「今朝までおみくじ大凶で文句言ってたくせにねぇ」
近所の小さな神社に今朝方2人で初詣に行ってきた。
中途半端な時間を選んだおかげで人もいなくて、新年の挨拶とおみくじを引いて。
重「お前が大吉で俺が大凶とかありえへんやろ！」
「運も実力のうちですからぁ」
重「腹たつわー(笑)
てかさ、A実家に帰らんでよかったん？」
「うん。花屋の時は1日以外仕事だったから、新年の挨拶って世間が正月休み終わった頃だったから」
重「はぁー、大変やなぁ」
「大毅がそれ言う？(笑)」
重「ま、俺も同じようなもんか(笑)」
お互い観念して私はティッシュを取りに、大毅はゴミ箱を取りにコタツから出る。
重「あ」
「んー？」
ゴミ箱を抱えたしげがこっちを振り向いて。
重「大阪の公演の時さ、親来んねんか」
「あー、皆そのタイミングで来るんだってね」
重「おう」
私もティッシュを取るといそいそコタツに戻った。
重「ほんでさ、お前挨拶する？」
「え？そりゃするよ。マネージャーだし」
重「ちゃうって。彼女として」
新たに食べようと手にしたみかんが、ころっと零れ落ちた。
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のら(プロフ) - chiiiiiさん» コメントとありがとうございます！受験...！大変な時期ですね！そんな時にも読んで頂けて嬉しいです。私もそんな話書きたい...(笑)このシリアスモードが落ち着いたら是非、書かせてください！ (2019年11月13日 20時) (
レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
chiiiii - この小説が受験勉強の癒しです！風邪っぴきしげちゃんの看病が見たいです！これからも頑張ってください！ (2019年11月7日 21時) (レス) id: f05db0f9cf (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - よしのさん» 作者の妄想話をそんな風に言って頂けて嬉しいです！お気遣いもありがとうございます、頑張ります！ (2019年11月1日 8時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！キュンとして頂けて嬉しいですー！更新頑張りますね！ (2019年11月1日 8時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - すごく素敵な作品で、きっと完結しても何度か読み直すんだろうなと思っています！無理せずゆっくり頑張ってください＾＾ (2019年10月30日 20時) (レス) id: 20fd6cf58f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら
| 作成日時：2019年10月18日 21時
