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「...なんで」
重「え?俺仕事今日早終わったし。
お前なんや仕事大変そうやから、飯作ったろうと思って。
...てかお前顔色悪ない?また体調崩したん?」
熊のマトンをぱくぱくさせながらこっちにくるしげはそりゃあ可愛い。
ほっこりする。いやほんと。ほっこりしたの。気持ち的には。
ただ気が抜けたのか、それともただ薬が切れたのか、全然理由はわからないんだけど。
「う゛」
お腹にツキツキくる慣れない痛みに私はその場でうずくまった。
重「え、は、え!?ちょ、大丈夫か!?」
しげが慌てて私の隣にしゃがんで、背中をさする。
「大丈夫..だけど...お腹と腰...痛い...」
ふぅーなんて深く息を吐いて、こんなんで楽になるかわかんないけど。
重「...お前生理?」
「へ、」
ご名答。
だけどあまりにしげの口から聞くには違和感のある言葉で、理解するのに時間がかかった。
そんな私をよそにしげは立ち上がって1人リビングへ消える。
え、何?
ガタガタいう音が聞こえて確認したくても、立ち上がろうとしたらくらっとくる。
ああ、貧血...。
壁に寄りかかるようにして静止してる私の元にまたしげが戻ってくる気配がした。
俯く私にはしげのスウェットと男の人にしては小さめのかわいい手が見えて。
あ、熊のマトン外してる。
そんな事考えてたら腕にぐっとしげの首がかかって。
まさかまさかって思ってるうちに、抱えてあげられていた。
「待って、待って待って...!」
重「うっさい暴れんなアホ」
ずかずか狭い廊下を進んでごろんと落とされたのは、リビングに敷かれた布団の上だった。
「...」
重「横になっとき。薬持ってんの?」
「あ、る、鞄の中」
重「ん。持ってきたるから、服着替えてろや。
...あ、手伝う?(笑)」
「は、」
重「嘘やって(笑)」
ぽん、といつもより数倍優しく頭に触れてしげは玄関の鞄を取りに消えた。
しげが来る前に着替えなきゃと、すぐに着替えられるワンピースタイプの部屋着に着替えて、レギンスを履いて素直に布団に寝転がる。
重「開けんでー」
なんてこっちの返事も聞かずに扉を開けて。
おい、私がまだ着替えてたらどうすんだよ。
重「ほれ、飲み」
「ありがとー」
手には薬とお水。
素直に受け取って薬を流し込んだら、また横になる。
キッチン戻っちゃうのかななんて思ってたら、しげはそのまま隣に腰かけた。
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のら(プロフ) - むむさん» ご指摘ありがとうございます。文字化け箇所訂正したのでご確認頂ければ幸いです。 (2019年10月15日 21時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - りすさん» コメントありがとうごさいます!いろんなパターンのイチャイチャ楽しんでもらえようがんばります! (2019年10月15日 21時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - いつも楽しく拝見しております。41話が少し変なので確認してもらえませんか? (2019年10月15日 13時) (レス) id: 82f8d80357 (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - しげとのイチャイチャ見れるの楽しみにしてます(^ ^) (2019年10月13日 23時) (レス) id: 60f3cc52f9 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - kittyさん» コメントありがとうございます!そしてそして、リクエストも...!作中そんな話も入れていきたいので、是非これからも覗いてみてください。 (2019年10月13日 12時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のら | 作成日時:2019年10月3日 0時