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「...ぎゃっ」
重「ぎゃってなんやねん(笑)」
目瞑って寝ようとしたら、ぐいっと頭を持ち上げられて無理矢理しげの腕を突っ込まれた。
「...明日の振り入れ腕上がらなくても知らないからね」
重「はぁ？余裕やし」
もう片方の腕でマッチョポーズして。
アホか。
重「なぁ、次の休みいつ？」
「えー...っと来週中にあったな、どっか」
重「ほーん」
「しげは仕事だったよ」
重「そんなんで聞いたんちゃうし」
「あっそ」
重「うっそ」
「は？」
重「うそのうそのうそのうそのうそのうそのうそ」
「...」
重「...寝んなや！」
「ここ寝る場所なんでー」
重「お姉さん可愛げないってよぉ言われません？」
「そうなんですよー。
だから好意寄せてくれる人もやたら歯が多い人位でぇ。
嫌になりますよほんとー」
重「こんなんに好意寄せてくれる人なんて滅多におらんから、大切にせなあかんねぇ」
「バカ」
重「アホ」
「ボケ」
重「うっさい」
そう言ったらちゅって可愛いキスをされた。
う、不覚にもきゅんとしてしまう。
重「うわ。今きゅんてしたやろ」
「は、」
重「きゅんて顔しとったわー(笑)」
「うっさい」
すぐ近くにあるしげの薄い唇にキスを返す。
しげの、動きが止まる。
「わぁ、きゅんて顔...っ」
言い返そうと思った台詞を私は最後まで言えなかった。
目の前にいる、彼のせいで。
恐らく、彼には何か、スイッチがあって。
本当に急にこう、なんと、言いますか。
重「...はぁ、っ」
重「っ...ん」
重「...口、..開けろや」
乱暴に私の頭を抱える手も、眉間に寄る皺も、下手くそに当たる歯も。
全部、色気を纏うもんだから。
私はただただ背筋がぞくっとして、全部逃したくなくて、バレないように神経を集中する。
重「はぁ、」
「....はっ、」
重「なぁ...」
「...ん？」
重「...腕、痺れてきた(笑)」
「ほらぁー(笑)」
スイッチが切れたらしげはいつものしげになって、にぃって可愛い顔して笑う。
重「なんなんこれ。世のカップルさん等はどうやってんねん」
「世のカップルの大半は数分楽しんだら腕をどかして寝るんじゃないの？」
重「世知辛い世の中やで(笑)」
「(笑)」
結局しげのご自慢の腕は、枕に乗せた私の頭によってできた首の隙間にすっと入って落ち着いた。
重「朝までこの姿勢でおれんのかな」
「100パーないね。私基本背中向けるし。」
重「現実的やなぁ(笑)」
重「マジやんけ(笑)」
朝方背中を向けて寝る私を見て、しげがそう呟いた事、私は知るよしもなかった。
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のら(プロフ) - むむさん» ご指摘ありがとうございます。文字化け箇所訂正したのでご確認頂ければ幸いです。 (2019年10月15日 21時) (
レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - りすさん» コメントありがとうごさいます！いろんなパターンのイチャイチャ楽しんでもらえようがんばります！ (2019年10月15日 21時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - いつも楽しく拝見しております。41話が少し変なので確認してもらえませんか？ (2019年10月15日 13時) (レス) id: 82f8d80357 (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - しげとのイチャイチャ見れるの楽しみにしてます(^ ^) (2019年10月13日 23時) (レス) id: 60f3cc52f9 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - kittyさん» コメントありがとうございます！そしてそして、リクエストも...！作中そんな話も入れていきたいので、是非これからも覗いてみてください。 (2019年10月13日 12時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら
| 作成日時：2019年10月3日 0時
