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しげは私に鍵を渡すと、私だけをマンションに下ろしてそのままタクシーを走らせた。
私の家なんて特定される事ないんだろうけど、芸能人の家ってなったらそうもいかないんだろう。
また少ししたらエントランスでしげに開けるよう言われるだろうと思って玄関先で待機してたら、ガチャっと音を立ててしげが部屋に入ってきた。
重「...何してんの？(笑)」
「え？鍵は？」
重「持ってんで？」
そう言って見慣れたキーケースを見せてくる。
ん？じゃあこの鍵は？
重「いらんの？やったら返してや」
「...いる」
重「あそ。ほんなら失くす前にしまっとき」
じゃまやーって言って私の横を通り過ぎるしげ。
私はぶっきらぼうに渡された合鍵を大切にキーケースに取り付けた。
でも驚いたのはそれだけじゃなくて。
重「ん、シャワー浴びるやろ」
「うん、ありがとう」
差し出されたのはグレーのストライプのパジャマ。
折りたたんだ線がキレイに残ってるのは、恐らく新品だからで。
「え、これ、買った？」
重「...2個お買い上げで安くなるやつやっとったから。
お前の趣味とか知らんけど、まぁパジャマやし。
文句ないやろ」
ソファにどかっと座ってテレビつけて、こっちは見ない。
「...ありがとう」
「おう。今度シチュー作ってくれたらチャラな」
メンバーですらあまり知らないしげの私生活に、私の居場所を作ってくれる事が堪らなく嬉しい。
洗面台にある新品のピンクの歯ブラシを見つけて、私の心はまたあったかくなった。
重「なぁ、Aもう服脱いでる？」
「え？まだだよ。何かとる？」
服に手をかけた所でしげの声がして慌てて手を止める。
扉を開けてしげが入ってきて、何をとるのかと目をやったら肩を掴まれそのままキスされた。
重「忘れとったから。おかえり」
「...た、だいま」
それだけしてしげは脱衣所を出て行って。
酔ってる、から？
いや、そんな風でもなかった。
え、これ、しげにとっての普通？
...あのしげの？
私は今日一番、顔に熱が溜まっていくのを感じてた。
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のら(プロフ) - むむさん» ご指摘ありがとうございます。文字化け箇所訂正したのでご確認頂ければ幸いです。 (2019年10月15日 21時) (
レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - りすさん» コメントありがとうごさいます！いろんなパターンのイチャイチャ楽しんでもらえようがんばります！ (2019年10月15日 21時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - いつも楽しく拝見しております。41話が少し変なので確認してもらえませんか？ (2019年10月15日 13時) (レス) id: 82f8d80357 (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - しげとのイチャイチャ見れるの楽しみにしてます(^ ^) (2019年10月13日 23時) (レス) id: 60f3cc52f9 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - kittyさん» コメントありがとうございます！そしてそして、リクエストも...！作中そんな話も入れていきたいので、是非これからも覗いてみてください。 (2019年10月13日 12時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら
| 作成日時：2019年10月3日 0時
