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朝です。
昨日あんな事あって、もう今夜は絶対寝れない!なんて思ってた私だけどまぁ、バッチリ寝れました。
年々可愛くなくなっていく気がする...。
ロフトから下を覗くと珍しくまだしげが寝てて、起こさないように静かに梯子を降りる。
...望の体調どうかな?
恐らくメールは気づかないから、キッチンに向かいながら電話をかけると、しばらくコール音がしてから望の声が聞こえた。
望『...ん』
「おはようございます」
望『...うん』
「体調どうですか?」
望『...うーん』
いやわからん。何もわからん。
「熱計ってください」
望『...うん』
しばしの沈黙の後聞こえたのはすーすーいう寝息。
「...望!!」
望『んぁっ』
「ちゃんと起きて体温計って!具合悪いなら病院行くよ!」
重「なんやもう煩いなー」
私の望へ向けた言葉に先に返事をしたのはしげだった。
「あ、おはよう」
望『おはよう』
重「おはよう」
「...。
あ、水。常温のそこにあるペットボトル開けて」
重「えー?どれ?」
望『え、なんて?』
や、ややこしい...。
「望は、体温何度だったか教えて。
しげは水ね、そこ、足元見て右側」
望『しげおんの?』
重「相手小瀧か?」
...んんんん!!
別に誰も悪くないんだけど面倒くさい...!
「今隣にしげがいて、電話の相手は望です」
とりあえず一発で済むように説明をする。
望『はぁ...まじか、キツいわ』
そう言う望の声が低いのは寝起きだからなのか、それとも別に理由があるのか。
望『...体温やっけ、36.8℃やからまぁ、大丈夫やで。
体もダルないし』
「そう、一応今日もご飯食べた後薬は飲んでもらって。
今日午後から収録大丈夫?終わるのたぶん11時とかになるけど」
望『おん、いけるいける』
「わかった。そしたら10時30分ごろ着くように迎えに行きます」
望『それしげも乗ってんの?』
「うん、それは、まぁ」
望『...ん、わかった』
「はい」
そこでプツッと通話は切れた。
キッチンに寄りかかって立ってるしげがこっちを見る。
重「小瀧なんて?」
「熱下がって、体調も落ち着いたみたいだから昼前に迎えに行ってそのまま現場入り」
重「ん。わかった」
それ以上何も言わなかったのは、しげなりに何か感じとったからだろう。
望との通話中、すぐ隣にくればきっと漏れ聞こえた会話を聞こえないように距離をとって立ってたから。
望のプライバシーの為か、自分を傷つけない為か。
しげの隣に立って手を握ると、その手がぎゅっと握り返してきた。
今日からきっと、私達の生活は大きく変わってく。
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のら(プロフ) - むむさん» ご指摘ありがとうございます。文字化け箇所訂正したのでご確認頂ければ幸いです。 (2019年10月15日 21時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - りすさん» コメントありがとうごさいます!いろんなパターンのイチャイチャ楽しんでもらえようがんばります! (2019年10月15日 21時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - いつも楽しく拝見しております。41話が少し変なので確認してもらえませんか? (2019年10月15日 13時) (レス) id: 82f8d80357 (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - しげとのイチャイチャ見れるの楽しみにしてます(^ ^) (2019年10月13日 23時) (レス) id: 60f3cc52f9 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - kittyさん» コメントありがとうございます!そしてそして、リクエストも...!作中そんな話も入れていきたいので、是非これからも覗いてみてください。 (2019年10月13日 12時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のら | 作成日時:2019年10月3日 0時