7色の後ろ側 6《赤》

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side 藤井

今日は小クラ。
照史は舞台でおやすみやけど、他のグループに会えるから俺らの楽しみな仕事の1つ。


藤「しげにこんな才能があったなんてなぁ」

重「うっさいわ(笑)」


そう言いながらタブレットで見てるのは共有フォルダにあるしげと照史のユニット曲のフォルダ。
苦戦していたらしい詞が無事書きあがったらしい。

共有フォルダやからメンバーとマネージャーは好きにチェックできる。
俺も気になっててちょいちょい覗いててん。


藤「これってあれなん。実体験？」

重「実体験ちゃうわ。妄想やで、もーそー」

藤「しげの頭の中に、こないかわいいもん妄想できる細胞があるんやなぁ」

重「どういう事やねん！」

藤「そんなんファンの子ら皆思うで」


やって、まずあれやん。
しげがラブソングっていうのが意外すぎるやん。
しかもワードがさぁ。
なんていうん？めっちゃキュンてなんねん。
ほんまにしげが書いたとか信じられへん(笑)


重「まーたファンが増えてまうわぁ」

藤「うぜぇ(笑)」





《トントン》


美「おはようございます」
望「はよーっす」


そう言うて入ってきたのは美和と望。
寝癖爆発させながら俺らの方にきた。


藤「ほんま寝癖すごいな(笑)」

重「何でそないな事になんの？」

望「ええやんもー、メイクさんがカッコよくしてくれるしぃー」

美「淳太は？」

重「MCの打ち合わせしに行っとる」

藤「濱ちゃんと神ちゃんは」

美「もうそろそろ着くはず」

重「はよ場当たり終わらせて他の奴らの楽屋行きたいわー」




《トントン》


濱神「「おはよーございまーす」」

藤「おー」


しばらくしたらAが濱ちゃんたち連れてきた...って思てんけど。


藤「あれ、Aおらんやん」

神「あー、廊下で熊谷さんにつかまっとる」

望「は！？」

美「望」

望「...はい」


望ほんまにAが熊谷さんの事好きやと思ってんのやろか。
さすがにありえへんやろ。


重「ちょお、トイレ」


ほんならしげがのそっと立ち上がって控え室出て行った。
あれ、しげついさっきもトイレ行ってたやんな？


藤「...頻尿か」

神「流星なんて？」

藤「なんも」


しげもプライドあるしな。黙っといたげよ。

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