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家までの道のりはあっという間だった。
「...はぁ」
食事の時間よりもその後の数分ですごい神経を使った気がする。
体がカチカチに固まってるような感覚。
まさか一哉が今もそういう風に思ってくれていたなんて。
それよりも驚いたのが、一哉に気持ちを伝えられた時に私の気持ちが揺れなかった事だった。
間違いなく私の人生で1番の大恋愛で。
正直もっと動揺して、会ったらもっと簡単にあの頃の気持ちが蘇っちゃうかもなんて、思ってた。
こんな素直に懐かしい、いい思い出って思えるなんて。
そう思えたのはWESTの側で目まぐるしい日々を過ごせているからっていうのと、一哉以上に大切に思う人ができたからだと思う。
それが叶わない相手なんだから、いい事なのかわらないけど...。
エントランスに入ろうとしたら、しゃがみ込む見慣れた姿が目に入って立ち止まる。
「遅いんじゃボケ」
「...しげ」
重「あんまり遅いからあのまま2人で夜の街に消えたんか思たわ(笑)」
「んな訳ないでしょ」
私が目の前に行くとよっこいせって言いながら立ち上がる。
少し体を屈めて私の顔を覗き込んだ。
重「なんや。また泣いてるんちゃうかと思ってんけど平気そうやん」
「そんなんで待ってたの？」
重「お前泣き虫やからな。一哉は鈍感で気づけへんし」
「ファンにバレたらどうすんの」
重「それよりも不審者で通報されへんかハラハラしたわ(笑)」
確かに全身真っ黒で眼鏡キャップマスク姿はなかなかの不審者。
「...ふ(笑)」
重「俺今日不審者コーデやねんから、頼むわぁ(笑)」
そう言って笑って鼻をかく。
強張ってた体からすっと力が抜けた。
「ここで待つくらいなら次から部屋で待ってて」
スーパーで渡し損ねた鍵をしげに差し出した。
目をぱちくりさせて私と鍵を交互に見ると、これでもかってくらいの笑顔を見せて鍵を受け取る。
つられて私の顔も緩む。
「...そんな嬉しい？(笑)」
重「はぁ！？調子乗んなや！
これはあれやあれ、お前んとこ漫画多いから！漫喫代わりじゃ！」
そう言って渡したばかりの鍵でエントランスのオートロックを解除するしげを見てると、現状維持でも十分過ぎる程幸せだなってこっそり思った。
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のら(プロフ) - みいさん» わかりにくい事をしてしまいすみません。今後修正部分に関しては更新情報が乗らないように気をつけますね。 (2019年9月24日 23時) (
レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
popo - のらさん» ありがとうございます！ (2019年9月24日 19時) (レス) id: 1cd21b4234 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - そうなんですね。更新になってるので見ると前の方に話がもどっていたので…6の更新ではないなら、大丈夫です。頑張ってください。 (2019年9月24日 14時) (レス) id: 055b967b0d (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます。話戻ったりをちゃんと理解できてなくて、間違った回答でしたらすみません。昔の話を読み直して誤字脱字に気づいた所はその都度訂正してはいるのですが、そういう事で大丈夫でしょうか？それとも話の時系列についてでしょうか。 (2019年9月24日 13時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - いつも楽しく拝見してます。話もどったりしてますか？ (2019年9月24日 8時) (レス) id: 055b967b0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら
| 作成日時：2019年9月4日 9時
