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やたら長く感じた駐車場への道のり。
着いた先でしげの車を探したけど、もうなかった。
まぁ、そうだよね。
一哉の大きな掌に包まれた私の手を見つめる。
一哉も同じように目線を手に落とした。
一「あのさ、ずっと謝りたくて」
「...もう何度も謝ってくれたじゃん」
一「だけど」
「あの時許せなかった私も悪いし」
一「そんな」
「一哉が後悔してるのも、私への気持ちが冷めた訳じゃなかった事もちゃんとわかってたよ。
でもあの時はそれに応える余裕がなかったの」
一「今なら」
「え？」
一「今ならまた違ってくるんじゃないか。
俺は前よりもAの事大切にする。
1番Aに優しくする。もう間違えない。
Aが辛い時俺に吐き出せるようにもっと頼れる男になるよ。
...俺にもう一回、チャンスをくれませんか」
一哉が初めて告白してくれた時の事を思い出す。
真剣な顔して、じっと私の顔見て。
こんなかっこいい人が、私の事なんて遊びだろうって思ってた。
でもこの目を見た瞬間、嘘じゃないんだってそう思えた。
あの時と、同じ目だ。
「...ごめんなさい」
一哉の手をやんわり離す。
そう、彼は離す余地をくれる人。そういう優しさを持ってる人。
「私が今1番大切なのは、メンバーなの。
彼らがもっと輝ける場所を作っていきたい。
それだけの魅力を持ってる人達だから」
一「それは仲間として、だろ」
「...」
一「その中に好きな奴でもいるの？」
そうだよ。とは言えなかった。
でも、こんなの肯定と捉えられるに決まってる。
一「そんなの絶対上手くいかないじゃん。
上手くいったらダメなやつじゃん」
「...だね」
苦笑いした私を見て、それ以上に一哉が辛そうな顔をした。
一「...俺の方が幸せにできる」
「それを決めるのは私だよ」
一「そんないい男なの」
「うん。
...いい意味で気取ってない普通のやつ」
目を見開いた一哉がその場にしゃがみ込む。
一「まじかよ...！」
「週刊誌にリークしないでね(笑)」
一「するか！！(笑)
くそぉ、まじでいい奴じゃん...。
流星だったらさー、顔しか知らないから裏で女泣かせまくってるとか適当に言えるけどさー！
しげかぁ...あいつ、絶対いい奴じゃん」
そう言って両手で顔を覆う。
「ちょっと、立ってください。
そんで流星もいい奴だから(笑)」
一哉の腕を引くと素直に立ち上がった。
一「えー...え？あれ、片思い？」
「そうだよ、伝える気もないから」
一「いやそれ...いや。うん。そっか」
「？」
一哉は何か言いかけたけどそれを止めて、うしっと力強く頷いた。
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のら(プロフ) - みいさん» わかりにくい事をしてしまいすみません。今後修正部分に関しては更新情報が乗らないように気をつけますね。 (2019年9月24日 23時) (
レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
popo - のらさん» ありがとうございます！ (2019年9月24日 19時) (レス) id: 1cd21b4234 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - そうなんですね。更新になってるので見ると前の方に話がもどっていたので…6の更新ではないなら、大丈夫です。頑張ってください。 (2019年9月24日 14時) (レス) id: 055b967b0d (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます。話戻ったりをちゃんと理解できてなくて、間違った回答でしたらすみません。昔の話を読み直して誤字脱字に気づいた所はその都度訂正してはいるのですが、そういう事で大丈夫でしょうか？それとも話の時系列についてでしょうか。 (2019年9月24日 13時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - いつも楽しく拝見してます。話もどったりしてますか？ (2019年9月24日 8時) (レス) id: 055b967b0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら
| 作成日時：2019年9月4日 9時
