7色の後ろ側 6《赤》

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「今度のライブで流星と望むとやる曲なんですけど..」

中「うん。何かあった？」

「振り入れする日、こっちで予定してたんですけど。万が一淳太くんのロケ押したら難しくなるからこの日に変更したくて」

中「あれ、その日俺何か入ってなかったっけ？」

「雑誌の撮影と取材です。午後フリーの予定だったんですけどいいですか？」

中「ん、ええよ」

「よろしくお願いします」


最近ではAも俺らにだいぶ馴染んでくれて、下ネタやって笑ってのってくる。
おっちゃん嬉しいわ(笑)

Aがタブレットでスケジュール表示しとるのを見ながら話題を変える。


中「昨日大丈夫やったん？」

「...はい」


少し間を置いてAが静かに返事した。
濱ちゃん達が聞いとらんか気にしてんのかな。


中「このまま美和の家いたって事にしとき」

「うん、ありがとう」


2人とも視線はタブレットのまま。
俺はまぁ、メンバーのプライベートどうこうってのは正直思わんから。

ただ一つ確認だけさせてくれ。


中「何もされてへんよな？」

「大丈夫です。
...それ、朝一神ちゃんからもメールで聞かれました(笑)」

中「ふは(笑)
アイツに限ってとは思うけどな、お年頃やしな。
大事なマネさんやから心配やねん」

「...」

中「何ニヤニヤしてんねん(笑)」


バシっとAの頭を叩く。
それでもニヤついとって、Aって嬉しい時割と顔緩なる(笑)
美和もAのこと可愛がってるもんやから、俺もえらい可愛く見えてまうねんな。

しげか、しげかー...。
神ちゃん照史辺りの方が俺は安心して娘を任せられるんやけど。
いや娘ちゃうけど。(笑)


「淳太くんも顔ニヤけてる」

中「ニヤけてへんわ」

「いやいや」

中「いやいやいやいや(笑)」






桐「なんなーん！淳太くんとA仲良くしすぎちゃーう！？」

濱「仕事の話してる顔やないで！？」


少し離れて各々過ごしてた照史と濱ちゃんがやいやい言いながら寄ってくる。


「淳太くんにも今度ジュエル現場に連れてきてってお願いしてたんです」

中「そやねん。照史この前シーサー連れてきたんやって？」


さらっと嘘吐くもんやから、Aも悪い女やわ。


「ジュエルの名前だしただけで、淳太くんニヤつきだすから(笑)」

中「おいコラ嘘吐くな！(笑)」


もっかいAの頭を叩く。
Aのやつだんだんしげに似てきたんちゃうか？
アカンやっぱ俺神ちゃんあたりとくっついて欲しいわ...(笑)

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