7色の後ろ側 6《赤》

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side 重岡

風呂上がったって連絡がきて、もっかい小瀧の部屋に向かう。


重「おう。邪魔すんで」

望「んー」


上半裸で濡れた髪をタオルでガシガシ乾かす姿はさすがのイケメンやわ。


重「...お前男前やな」

望「あ、それ言いにきたん？(笑)
ありがとうございますぅー」


ニヤニヤしながらそのままドアを閉めようとする小瀧を止める。


重「アホか！(笑)」

望「www」


今度こそほんまに中入って、適当に座ってーと言われたから1人がけのソファに座った。

小瀧もそこらにあったTシャツ着て、ベットの上に胡座かいて座る。


重望「「...」」


望「いや、なんやねん！！(笑)」


なんやこんなん、俺神ちゃんともした気がすんな(笑)
やっぱ慣れへん事やから緊張すんねんて。


重「小瀧お前、A達にいらん事言うたやろ」

望「え？何々？何のこと？」

重「俺に好きな子おるって言うてんな？」

望「あー、え？俺？俺がそれ言うたん？(笑)」


おい。誤魔化すの下手すぎか(笑)


重「おい小瀧アホボケェ」

望「まぁまぁまぁまぁ。
ええやないか。恋した結果の今日の歌やん？
自分めっちゃええ感じやったやん？素敵やん？」

重「お前まったく反省せぇへんな？(笑)」


ほんで何でお前そない胡散臭いねん...(笑)


望「ごーめんって！やってしげにそんなんすげぇレアな事やからさ、俺びっくりしてんもん！

で、何？
もしかして上手くいって付き合う事になりましたとか？」


少し前のめりに聞いてくる小瀧にこれを言うのは正直気が引ける。
大事なメンバーやし。
やけど大事なメンバーやからこそ、腹割って言わなあかん。


重「そんなんちゃうねんけど」

望「やったら何やねん」

重「俺が好きな奴、お前も知っとる奴やから」


小瀧がぱっと俺の顔を見た。
さっきまでのふざけた表情はそこにはもう無い。


望「...嘘やろ？」

重「嘘ちゃうわ」

望「あれか。メイクの柳田さん？」

重「ちゃう」

望「ほんならリトラの幸田さんか！」

重「ちゃう」

望「あー、以外な所でABCの食堂のお姉さん？」

重「ちゃう」

望「えー？他に候補にあがりそうな人おらんって」

重「おるやろ」

望「おらん」

重「おる」

望「おらん」

重「A」

望「嘘や」

重「Aの事が好きやねん」


なんでやねんって小さい声で小瀧が言って、俯いたまま濡れた髪をくしゃっと握った。

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