39 ページ39
望の部屋は相変わらず綺麗に整頓されていて、なんだか少し緊張してしまう。
神ちゃんの二日酔いの時はそれどころじゃなかったよなー
まだちょっと前の事なのに、それすら結構前に感じる。
望「はいどーぞ」
そう言って差し出されたのはいい香りのする紅茶で、こんなの常備してるってすごくない？
君本当に21歳？
望「なんやねんその顔(笑)」
その考えは顔にも出てたらしく、望が笑いながらソファの隣に腰掛ける。
「...うま」
望「女の子なんやから美味しいって言うてー」
「そういうの照史くんとか神ちゃんが言いそう」
望「そういえば照史よかったな喜んで」
「ねー、濱ちゃん動画さ、すぐ編集して皆にくれたじゃん。結構見返してる(笑)」
望「俺も(笑)」
皆ええ顔しとるよな、とスマホで撮った集合写真を見返す。
確かに皆いい笑顔してる。
「望何あげたの？」
望「俺いい所の包丁セット。なんや種類欲しいて言ってたから」
「照史くん料理するからぴったりだね」
望「そうやねんー...ってちゃうわ！」
「！！」
望「こんなのんびりティータイムしたくて誘ったんちゃうねん。男や男！」
上手いこと話逸れたなって内心思ってたのにバレてしまった。
「あー、たぶんね、しげが望に言ったのはあれだと思う。この前一哉から電話きて、その場にたまたましげもいたから」
望「え、かずやって元彼の？」
「そう。それで望の事ちゃかすつもりで言ったんじゃないかな」
望「そんなノリでもなかってんけどな。
てかその電話なんなん？まだ連絡とってんの？」
そう聞き返してきた望の機嫌はやっぱりあんまりよろしくない。
「とってないよ。別れてからほぼ初の連絡」
望「なんやって？」
「その場で出れなくて、折り返してもないからわからない」
素直にそう言うとじとーっとした顔で見てくる。
まるで信じてないような。
「あのね、聞き出しといて結果信じないなら最初から聞かないで。さすがに気分悪い」
望「やって最初言いたがらんから、何かあるのかと思うやん」
「じゃあ何？実は今もラブラブですって言えば満足すんの？」
望「ちが、」
空になったカップをテーブルに置いて立ち上がる。
望は慌ててカップを置くと私の腕を掴んだ。
望「え、もう帰るん！？」
「聞きたかった事には答えたでしょ」
望「そやけどっ」
「紅茶ご馳走様でした。失礼します」
望の腕を振りほどいて急ぎ足で部屋を出て、車に乗ってすぐアクセルを踏む。
「...何ムキになってんだろ」
溜息がもれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 767人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のら(プロフ) - あかいろさん» コメントありがとうございます！引き続きどきどきして頂けるよう更新頑張ります！ (2019年8月31日 19時) (
レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！WESTに囲まれたつもりで楽しんで頂ければ幸いです(笑)夢中で読んでくれたってすごく嬉しいです。更新がんばりますね！ (2019年8月31日 19時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
あかいろ(プロフ) - 重岡との恋愛模様、すっごいドキドキします！更新頑張ってください。まってます (2019年8月30日 20時) (レス) id: 1c5ae8b913 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 気づいたら夢中で読んでました。私もジャニーズWESTに囲まれたい！と思いながらニヤニヤしちゃいます。これからも更新楽しみにしています！ (2019年8月30日 10時) (レス) id: 608ad1235e (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - お返事ありがとうございますー！一応小瀧推しではあるのですが、よだかやら色々見てシゲもとてもとても好きですww箱推しに近いので結末がどう転がっていっても楽しみながら読ませていただきます^^ww (2019年8月23日 10時) (レス) id: e651538918 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のら
| 作成日時：2019年8月13日 13時
