7色の後ろ側 5《赤》

35 ページ35

side 濱田

この後はほんまにあっちゅーまやった。


桐「うわぁぁぁぁぁ！！！！」


照史の後をついていって車に乗り込む姿を遠目に撮ってたら、叫び声が聞こえてすぐ、運転席できょろきょろ左右を確認しまくる。


藤「なんやあれw」
望「やりすぎやねて！照史壊れてもーたやんw」
神「俺らの事まだ気づいてないよな？」


そのまま運転席から勢いよく飛び出して前後左右をまた確認。
俺らは壁に隠れて身を隠す。


桐「ちょ、どこなん！？皆どこ！？！？」


重「あいつ一人で何大声出してんねんw」
藤「腹っw痛いww」
中「こんなん雑誌に抜かれたらえらい事やでw」
「あの動きが演技じゃなくて素ってすごい」
濱「A、それ何気にけなしてるんちゃう？w」


皆腹抱えて笑っとって、俺は照史を撮りつつそんなメンバーやらAたちの姿も撮る。

またスマホを照史に向けたらバッチリ目が合った。


濱「ばれたっ」

桐「おったぁぁぁぁぁぁあ！！！！！！」

濱「うわっ」

「ん、流星！？」

藤「マネやから守ってや(笑)」


すんごい速さで力士が走ってきよる。
両手広げて全力疾走するもんやから、皆迫力に押されてちょっと後ずさる。

そんな中流星がAの背中をがっちりガードして生贄にしよって。
そりゃ照史はそのまま飛び込むわな。

ぎゅーっとAを抱きしめる。流星ごと。


藤「おい！離せやw」

「ぐるしぃっ...！」

桐「お前らもうなんやねん！もう！大好きや！！」


照史と流星にサンドイッチされて潰れとるA。
なんやめっちゃ面白い画が撮れた(笑)


桐「これ誰が考えたん！？」

神「Aとのんちゃん」

望「2人でサプライズしたろーって言ってたら皆俺も俺もってなってんな」

「じゃあ濱ちゃんに動画撮ってもらおーって」

濱「まだ回ってまーす」


俺がそう言うと望とAの肩に腕を回してカメラにピースしよる。ご機嫌やなぁ(笑)


桐「もう！めっちゃビックリした！後部座席プレゼントの山なんやもん！！」


そう。俺らが実行したのは、
題して『知らんぷりして後部座席にプレゼントの山作戦！！』

作戦名はAがつけたんやから文句はそっちに言うてな！


重「照史誰にも祝われへんからめっちゃ凹んでたやろw」

藤「笑いこらえるのまじで必死やったw」

美「わかりやすく視線送ってくるしね」

桐「やって、まじで皆何も言わんし気づいてないような素振りしてたやん。
俺ほんま半泣きやったで(笑)」


望「と、いうことはー」


「「「「ドッキリ大成功！！！」」」」


動画を止めて、記念撮影。
皆めっちゃええ顔しとって。これは一生もんやわ。

36→←34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す